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法と情報コース サイバー法

担当教員が語る授業のポイントと受験生へのメッセージ

サイバー法 佐々木 秀智 教授

佐々木 秀智 教授

 ITの発達によって私たちの社会生活は、さまざまに変化しました。
そのなかで最近特に「通信・放送の融合」が、盛んに議論されています。しかし、通信も放送も無線電波や有線の通信回線を使用しており、通信と放送を技術的に区別するのはあまり意味がありません。つまり、法律、特に憲法第21条で両者を区別せよと規定されていたのに技術がそれらを融合させてしまい、そこで提供されるサービスが社会的に有益なものになったので、法的にどう対応すべきかが議論されているのです。
 サイバー法Bでは、このようなITの発達による社会構造の変化に対して、法はどのように対応すべきか考えます。そこでは、従来の法理論を前提として、それがどこまで対応可能なのか、また限界があるならばどのように対応すべきなのかを考える必要があります。