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国際関係法コース 法史学(西洋)

担当教員が語る授業のポイントと受験生へのメッセージ

法史学(西洋) 小室 輝久教授

小室 輝久 准教授

 12世紀イングランドにおけるコモン・ローの成立、中世イタリアにおけるローマ法の発展、フランス民法典の編纂と法解釈方法論、ドイツ国民の民族精神と法の統一・・・。法史学(西洋)ではこうした遠い国々の昔の法を学びます。外国の法の歴史を学ぶことは、法曹や公務員やビジネスパーソンを目指すみなさんにとって、すぐに必要なことではありません。他方でみなさんが将来どのような仕事に就いたとしても、何らかの形でどこかの国の法に(それはイギリスかもしれませんし、ブラジルやウクライナかもしれません)関わる可能性はかなり高くあります。未知の法を学ぶときに、現代の日本法とは違った仕組みがあることを知っていることは、とても大きな武器になります。このようなことを考えながら、授業では、ヨーロッパの法の歴史の奥底にある考え方を、学生諸君に問いかけています。