Go Forward

法学部

【学生の活躍】明治大学法学部のチームが第23回大学対抗交渉コンペティションで入賞しました(太田ゼミ・栁川ゼミ有志15名)

2024年12月19日
明治大学 法学部

参加学生と教員の集合写真参加学生と教員の集合写真

11月16日(土)~11月17日(日)に上智大学で開催された大学対抗交渉コンペティション(The Intercollegiate Negotiation Competition)において、明治大学チーム(法学部太田勝造ゼミ、栁川鋭士ゼミ有志15名)が2年連続入賞し、英語の部の総合成績におきましては、第4位に入賞しました。

大学対抗交渉コンペティションは、交渉に対する社会の関心を深め、学生に交渉を学ぶインセンティヴを高めるために、大学を超えた交渉と仲裁の他流試合の場として、2002年に野村美明教授(大阪大学)・森下哲朗教授(上智大学)・太田勝造教授(明治大学)他が中心となって設立した大会です。本大会には日本語の部と英語の部が設けられており、明治大学からは太田ゼミと栁川ゼミの有志15名が、日本語班3チームおよび英語班1チームに分かれて参加し、国内外の大学と対戦しました。

(出場校:明治大学,東京大学,京都大学,名古屋大学,慶應義塾大学,同志社大学大阪大学,学習院大学,九州大学,グル・ゴビンド・シン・インド ラプラスタ大学(インド),上智大学,ジョージ・メイスン大学韓国校,シンガポール国立大学,西南学院大学,ソルブリッジ国際ビジネス大学(韓国),チーム・オーストラリア,中央大学,筑波大学,テンプル大学日本校,東北大学,日本大学,一橋大学,北京大学国際法学校(中国),北海道大学,ムンバイ行政大学(インド),モンゴル国立大学,立教大学,立命館大学,早稲田大学[順不同]計29校)

本大会では、運営委員会によって発表される仮想のオリジナル問題を用いて、「国際ビジネス仲裁」と「国際ビジネス交渉」の両方に取り組みます。今年度はネゴランド国のレッド美術館とアービトリア国のブルー社の間での国際取引がテーマとなった問題でした。1日目の模擬仲裁では、(A)新館事件、(B)オレンジ・コレクション事件、の仲裁事例、2日目の模擬交渉では、(1)新館事件についてどのように決着するか、および(2)ブルー美術館が所有する「アブ画」12点のレッド美術館への貸し出し条件について、交渉に取り組みました。

【太田勝造先生からのコメント】
 今大会では、大学対抗交渉コンペティション史上最大の参加大学数、チーム数、さらには最大の対戦数となりました。参加大学数は29大学、チーム・オーストラリアには3大学が入っておりますので、それもカウントすると31大学となりました。今大会の新規参加大学はすべて海外からの参加で、中国、韓国、インドなどから5大学でした。このように、ますます国際化が進んでおります。以下にご紹介するように、明治大学も2017年の第16回大会から参加し、着実に成績を上昇させてきています。
 入賞大学数は、参加大学数の上位3分の1を基準とする原則により、今大会では10大学を入賞校として表彰し、明治大学は昨年からの2年連続の入賞となる第8位の成績をおさめました。今大会からは、新たな表彰として、日本語の部の総合成績が第1位から第5位の大学と、英語の部の総合成績が第1位から第5位の大学が表彰されました。明治大学の英語チームは見事に第4位の入賞を果たしました。
 さらに、大会の英語の交渉の部で国内大学中の最高の成績を獲得したチームは、日本代表チームとして、翌年の国際交渉コンペティションに参加することができます。今大会での明治大学の英語チームが、見事に国内大学最高の成績をおさめて来年の日本代表チームに選ばれました。
 以上のように躍進を続ける明治大学チームに対して、その栄誉を讃えたいと思います。2002年の4大学のみによる大学対抗交渉コンペティションの初回から、今年で22周年の第23回大会となり、参加大学生のレヴェルは毎年向上してきております。この点は今年の150名を超える審判経験者が一致して認める点であります。そのようなハイ・レヴェルの大会で優秀な成績おさめ続けている明治大学のレヴェルの高さは、まことに誇らしいものであると考えます。


【栁川鋭士先生からのコメント】
 多くの方々のサポートを受け、これまで積み上げ構築した体制の成果として2年連続入賞することができました。英語交渉チームは更に2025年の海外での交渉コンペに参加する機会を得ることができ、他国の同年代の学生と対戦し交流することによって、多くのことを学びその経験を他の学生にも還元してくれると思います。参加した学生は、それぞれ個性があり得意、不得意分野がある中で、チームとしてその凸凹を補いあって、喧嘩したり、慰めあったり、教え合ったりしながら、共通の目標を目指す過程で、様々なことを経験し著しく成長することができたと思います。結果が全てではないですが、世代を超えて皆で協力して、来年度以降は更に一つ上の段階を目指してくれると期待しています。

【出場学生からのコメント】
《ゼミ長 西村 礼穏さん》
 私は、INC2024を、太田ゼミ8期ゼミ長として戦い抜きました。コンペの準備期間はまさに「死闘」だったと言えます。朝から夜まで、出場メンバー15人と一緒にひたむきに検討を重ねました。日々、疲労困憊の中で検討を重ねていますので、時にはぶつかることもありました。しかし、それは他の大学も同じであって、その中でどうすれば上位入賞を可能にするかを日々考え、何とか結果を出せたことを本当に嬉しく思っています。私は、ゼミ長に就任する際に、「ビジネスとは違い、お金がインセンティブにはならないが、全員で一つの共通目標に向かって何かをすること」は人生で最後になるだろうから、やり切ろうと心に決めました。本番、全てのメンバーのパフォーマンスを見てはいませんが、きっと輝いていただろうと思います。私はゼミ長として、みんなのことを誇りに思います。支えてきてくださった皆様、本当にありがとうございました。

《副ゼミ長 根本 隆水さん》
 私は大学生活で一つチャレンジをしたいと考えて英語班に所属しました。英語は得意でなかったため英語論文の読み込みや実践の場での英語でのやり取りなど困難を感じた場面もありました。ですが、同期と朝から晩まで切磋琢磨し、先輩方や講師からの親身な指導を受けることでとても楽しみながら成長できました。当日は全国から学生や著名な方が集まる開会式に気持ちが昂り、チーム一丸となって挑む楽しさを実感しました。大会を通じて、多様な意見が飛び交う中で一つの目標を追い求め、視野が広がる貴重な経験が得られました。
 最後に、支えてくださった先生、OBOG、先輩方、そして最後まで共に戦った同期に心から感謝します。

《副ゼミ長 宮島 怜子さん》
 ゼミ活動の一環でINCに参加し、8位入賞という結果を収めました。メンバーはもちろん、先生方や先輩方、OBOGの皆さまにこの場を借りて感謝申し上げます。本コンペはレベルが高く、当初はなんとか食らいつこうと挑む気持ちでしたが、多くのご指導を頂きながら検討を重ねるうちに結果で報いたいという気持ちが強くなりました。結果にほっとしつつ、まだ成長できるとも感じています。 大学では他者と協力して物事を成し遂げる機会はそう多くありません。準備期間は何事にも正面から向き合うことが求められる中、日々を積み重ね、どれだけぶつかっても仲間であり友人であり続けてくれるメンバーには心から感謝し、尊敬しています。最後に、親身にご指導くださった皆さまに改めて深く感謝申し上げます。