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総合数理学部リポート

一般入試の出願受付が始まります ~2017年1月4日から!~

2017年1月4日から、一般入試(一般選抜入学試験、全学部統一入学試験、大学入試センター試験利用入学試験(前期日程))の出願受付が始まります。
出願を間近に控えた今回は、オープンキャンパスの様子を振り返りながら、学科の学びについてご案内します。各学科の学びの魅力をご理解いただたくとともに、進路決定の参考にしてください。

現象数理学科

数学を使って、社会のあらゆる現象を解き明かす現象数理学科では、研究室を公開したほか、体験授業などで学科の特徴をお伝えしました。模擬授業を担当した若野先生の「数学は計算力ではなく論理的に考える力」だという言葉に、深くうなずく保護者の方の姿が印象的でした。
現象数理学科のガイダンスは教室がほぼ満員に。参加された方の関心の高さをひしひしと感じました。
若野先生による「数理生物学」の模擬授業。生物の行動や進化を数理で解明する面白さを紹介しました。
末松研究室はミドリムシや結晶などの現象に、数理理論と実験の両面からアプローチすることが特徴です。
池田研究室では、この日のために準備した学生手づくりのソフトで、大学の4年間の学びを疑似体験しました。
上山研究室では、パニック時に全員が最も早く避難する方法を、数理モデルでシミュレーションしました。
可視化実験室の様子。砂を振動させてできる模様や起伏を数学と物理で解明する研究を紹介しています。
津波のシミュレーションを3Dで表しているところ。映像で再現することで、現象を理解しやすくします。
乾研究室では、膨大な金融データをもとに、持続可能な社会づくりに貢献する研究などが進んでいます。
学習には電子顕微鏡も活用します。現象を数理モデル化する上で、対象を実際に確かめることも重要です。

先端メディアサイエンス学科

まだ誰も経験したことのないモノ・コトを世の中に提案する先端メディアサイエンス学科では、日頃の取り組みを展示やデモンストレーションで公開。学生によるプログラミング成果発表会は、自分の発想から新しいものを生み出す楽しさが表現されていました。

学科ガイダンスと模擬授業。教育の特徴や「失敗に学ぶユーザインタフェース」の講義に興味津々の様子。

先端メディアサイエンス学科では1年生からオリジナルのプログラムを組み、成果を発表します。プレゼンテーションも個性的。
各研究室の成果を展示した6階フロア。鹿喰研究室では超高精細映像がもたらすリアリティを紹介。

自動作曲で知られる嵯峨山研究室では人工知能にも取り組んでいます。写真は自動伴奏システム。

橋本研究室では2年次の実習プロセスを展示。「水遊び」という課題から、多彩な発想が生まれました。

インタラクティブメディアを支える技術が福地研究室のテーマ。錯覚を応用することも研究のひとつです。

アイデアを伝えるには実際に作るのが早道。渡邉研究室は、そのためのモーター「webmo」を展示しました。

菊池研究室のテーマはネット社会のセキュリティとプライバシー保護。今後ますます重要になる分野です。

五十嵐研究室は身近なデザイン支援を中心に研究。オリジナルのぬいぐるみづくりも数理の力で簡単に。

音と画像の情報処理が荒川研究室のテーマ。グリーンバックを使った映像合成で世界旅行に出かけました。

人とのコミュニケーションを円滑にするシステムに取り組む小林研究室。写真は2年生の研究計画です。

阿原研究室の課題は、幾何学研究の支援システムづくりです。写真は映像を幾何学形状に変換する装置。

ネットワークデザイン学科

ネットワークデザイン学科では、展示とデモンストレーション、そして、研究室を見学してまわるラボツアーを実施しました。バラエティに富んだ研究から、社会にはさまざまなネットワークがあり、その未来をデザインする学びの魅力が伝わったのではないでしょうか。
ガイダンスでは、身の回りのネットワークをよりスマートに革新するための学びの数々を紹介しました。
模擬授業は佐々木先生。生体分子の壮大なネットワークと、研究活動の魅力が熱い言葉で語られました。
 「なっとく!ネットワークデザイン学科」では、大学の学びのステップをポスターとデモで紹介しました。
 一日中フロアを走ってくれたのは、今年の「つくばチャレンジ」にもエントリーしている自律走行ロボット。
無線で音楽を受信する仕組みを学ぶ装置。アルミ板で遮蔽すると聞こえなくなる様子を説明しています。
3年次のネットワーク実験の成果を展示。写真はセンサで傾きを知り、バランスをとる振子ロボットです。
ラボツアーでは研究室を見学しました。学生による発表あり、先生のミニ講義ありと、内容も盛りだくさん。
佐々木研究室では古細菌がつくるたんぱく質をもとにガンや糖尿病の治療にも役立つ研究を、学生が紹介。
DNAを大量に急速に複製する装置など、生体分子ネットワークの研究に必要な機材も完備しています。
吉田研究室はコンピュータの並列分散処理が専門。コア数による計算速度の差は見てすぐ分かるほどです。

総合数理学部の目指す学び

総合数理学部は数理科学の力を生かしてより良い社会の構築をめざしています。
教員と学生が親しくコミュニケーションする中で養われる対話力。
さまざまなアイデアを実際にカタチにすることで身につく現実の課題を乗り越える力。
そのために整備された先進の環境を実感していただけたと思います。
学生の創ったものが教員の想定を軽々と超えていく。
私たちは、いつもそんな学びの場をめざしています。