数理の力で世界を変えよう!日本初の「総合数理学部」
数理の力で世界を変えよう!日本初の「総合数理学部」
さまざまな情報があふれる現代。これらを活用するためには、散らばった情報の中から有用なものを選び取り、社会に役立つ形にまとめ上げなければなりません。ここで活躍するのが「数理の力」。膨大な情報を自在に処理・応用する力、それらは新しいモノを生み、世界を変える原動力。未来への一歩が、今、明治大学から始まります。
総合数理学部は、物理や生物、経済など幅広い分野で使われている「数理科学」と「情報技術」を学ぶための学部です。インターネットが発達し、さまざまな分野の研究が進んだ結果、現在では世界中に多くの情報が蓄積されるようになりました。しかし、こうした情報はすべてが社会に役立つ形で使われているわけではなく、バラバラに散らばった状態でただ存在しているだけのものも少なくありません。
数理科学の醍醐味は、一見バラバラのように見える情報を視点を変えて見つめ直し、そこからさまざまな現象に応用できる「原理」を発見することにあります。見つけ出した「原理」を使えば、まったく違う分野のモノ作りにも当てはめることができるうえ、生物の体の仕組みなど、まだわかっていない事柄の答えを数学的に導き出すこともできます。数理科学の研究者の中には、生物集団の行動をモデル化したものを、一見生物とは全く関係の無い送電ネットワークの最適化に生かす研究をしている人もいて、数理科学の応用範囲は無限に拡がっていると言っていいでしょう。
ほかにも、数理科学の手法を使って進められている研究はたくさんあります。たとえば、再生可能エネルギーを生かすためのスマートグリッド、パンダやシマウマといった動物の表皮パターンが出来上がっていく仕組み、次世代メディア、デジタル家電、テレビなどで顔を美しく見せるための新しいデジタル修正技術……。こうした研究の内容は、これから始まる連載の中で詳しく紹介していきます。
総合数理学部には、モノ・コトから現れる複雑な現象を、数学で解明する「現象数理学科」、まだ誰も経験したことのないモノ・コトを生み出す「先端メディアサイエンス学科」、動き続けるモノ・コトの“つながり”を捉え、スマートな社会を創る「ネットワークデザイン学科」の三つの学科があります。全学科に共通しているのは、数理科学と情報技術という二つのキーワード。今後の社会では、これら二つの知識をベースに持つ人材が求められるようになるでしょう。一見バラバラに見える情報をまとめ上げ、新たなモノを生み出す数理科学。この無限の可能性が広がる世界を、皆さんもぜひ楽しんでください。
(了)