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総合数理学部

【総合数理学部】森 啓之教授(ネットワークデザイン学科)が電気学会業績賞を受賞

2024年06月03日
明治大学 総合数理学部

森啓之教授は「電力システム工学における人工知能技術の開発と応用への貢献」で令和6年度電気学会業績賞を受賞しました。
電気学会業績賞は、長年にわたり電気学術または技術の発展に貢献した研究者に授与される賞です。

電力システム工学とは、コンピュータを用いたシステム工学的な視点から、発電所で発電された電力を送電ネットワーク、配電ネットワークを経て需要家に安定な電力供給する技術開発する分野です。
最近では、電力システム工学はスマートグリッド、スマートシティ、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー、電力庁層装置、電気自動車、需要家応答(Demand Response)、 電力市場、カーボンニュートラル、水素エネルギー利用などに深く関与し、持続可能社会実現のため世界的に注目されています。


森 啓之教授は長年にわたり、電力システムの運用・計画・解析の研究に従事し、送電系統の研究分野では確率的潮流計算、連続型潮流計算、送電系統拡張計画、確率的信頼度解析の新手法を開発し、配電系統の研究分野では、進化的計算を用いた大域的最適解の高精度近似解の評価について研究成果をあげました。さらに近年では、ニューラルネットワークを用いた高調波負荷の分類、電力負荷予測、動態安定度指標の推定、深層ニューラルネットワークを用いた電力価格予測、風力発電出力予測、太陽光発電出力予測の新手法について研究し、電気学会に関係する論文誌掲載の実績は総計77編にのぼります。精力的・継続的に研究活動を行い、それに伴う優れた業績を顕彰するため業績賞受賞となりました。