総合数理学部

2024年9月2日〜9月4日に北海道情報大学で開催されたエンタテインメントコンピューティング2024（EC2024）において、明治大学総合数理学部の本間 大一優さん（先端メディアサイエンス学科3年）と宮下 芳明教授の「TaleShaper:複数のエンベロープで形作るストーリー創作システム」が、以下３つの賞を受賞しました。

〈一般セッション優秀賞〉
一般セッションに投稿された研究の中で優れた研究におくられます

〈レコメンデモ認定〉
専門家推薦に基づき、デモ発表で優秀な研究発表におくられます

〈対話発表賞〉
参加者投票に基づき、デモ・ポスター発表で優秀な研究発表におくられます

本研究で提案するTaleShaperは、大規模言語モデル（LLM）を活用したストーリー創作システムです。TaleShaperでは、登場人物と鑑賞者の心情変化をLLMによって数値化し複数のエンベロープ（グラフ）として可視化します。ユーザーはこのエンベロープを操作して感情的起伏を調整し、LLMがその変更に基づいてストーリーを書き換えていきます。
さらに、自由にエンベロープを追加することができ、鑑賞者と登場人物の幸福度や緊張感、登場人物間の好意なども操作することができます。DAWソフトや動画編集ソフトのようなUIで、エンベロープを操作するだけで、ストーリーの多様な展開を探索できます。小説創作だけでなく、ゲームシナリオ、プレゼンテーション、脚本作成など、様々な分野での応用可能性があります。

デモンストレーションでは、参加者の方々に実際にシステムを使用していただきました。多くの参加者が、エンベロープを操作しながら自分の好みに合わせた展開や結末を生成していました。エンベロープを操作してストーリーが書き換わっていく体験は好評を博しました。