2025年1月29日に沖縄産業支援センターで開催された情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会にて能宗 巧さん(先端メディアサイエンス学科3年生・中村聡史研究室)が情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会学生奨励賞を受賞しました。
この賞は学生による優れた発表に与えられ、能宗さんは「書き心地の改善に向けたペン先の摩擦が筆記のブレに及ぼす影響」を発表しました。
筆記用具にこだわりがある人は多いものの、タブレットなどデジタルデバイス向けのペンは限られており、自分にあった書き心地のものを見つけるのは難しいという問題があります。
能宗さんはこうした問題に着目し、スタイラスペンのペン先の違いによる摩擦の度合いによって生じる手書きのブレを計算し、そのひとにとって書き心地が良いペン先はどれか?ということを計測する手法について研究を行いました。また、実験により、実際に手書きのブレと書き心地がある程度相関すること、また利き手によって適切な文字が異なる可能性(右利きは「永」、左利きは「あ」)が示唆されました。
今後は、この手法の改善を行っていくとともに、ペンを持って手書きするだけで適切なペン先を推薦するような仕組みを実現していく予定です。