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総合数理学部

【総合数理学部】宮下芳明教授がEC2025で一般セッション優秀賞を受賞

2025年10月06日
明治大学 総合数理学部

宮下教授と表彰状宮下教授と表彰状

登壇発表の様子登壇発表の様子

ポスター発表の様子ポスター発表の様子

メタバース空間でのテレイートを実現するTTTVRメタバース空間でのテレイートを実現するTTTVR

2025年8月25日〜8月27日に日本大学で開催されたエンタテインメントコンピューティング2025(EC2025)において、総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 宮下芳明教授の「味覚・嗅覚・栄養のメディア化による食の再構築」が、一般セッション優秀賞を受賞しました。
本シンポジウムにおける一般セッションは、口頭発表後にデモポスター発表も実施する形式であり、この賞はその一般セッションに投稿された研究の中で優れた研究に授与されます。

本研究は、味覚・嗅覚・栄養を、記録・編集・再生可能なメディアとして捉え直し、食をプログラム可能な表現領域へ拡張するビジョンをまとめた研究になっています。個別化する健康需要、多様化する嗜好、地球規模の持続可能性への要請を背景に、食のあり方を再考し、時空を超えて味を共有するテレイート、個人ごとに栄養を自動調整する栄養メディア、探求プロセス自体を豊かにするパーソナライゼーションについて、その技術とフィロソフィーが述べられています。たとえば、メタバースにおけるテレイートを大きく前進させる装置として、TTTV4 をシュノーケルのようにHMD と一体化させた「TTTVR」が提案されています。このうえで、あらゆる人々が食の創造者となる未来のプラットフォーム「DFW(Digital Food Workstation)」構想、およびガス発酵や人工光合成などを家庭内デバイスに統合し、食材そのものを自給する「究極の調味家電」の構想が披露されました。

宮下芳明. 味覚・嗅覚・栄養のメディア化による食の再構築. エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2025論文集, Vol.2025, pp.143-148, 2025.