先端数理科学研究科

先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程２年の木村仁さん（小林稔研究室）が第204回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会（2023年8月8〜9日、北海道大学開催）において学生奨励賞を受賞しました。

この賞は、情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会における学生による発表から優秀なものが若干数（0～対象発表数の1割程度）選出され、授与されるものです。

受賞した発表のタイトルは「遠隔会議のストレス軽減を目的とした発話衝突肯定化ボタンの提案」です。本研究は、複数人の発話の開始が重なる「発話衝突」という現象に着目し、これにより生じるストレスを軽減することを目的としています。「発話衝突」が起こることを会議参加者に肯定的に認識させることで、この研究目的を達成できるという仮説を立て「発話衝突ボタン」というシステムを提案しました。これは、発話衝突が起こったとを感じた際，会議参加者がWebアプリ内のボタンを押すことで画面に肯定的な合図が表示されるシステムです。このシステムの有効性の評価を行った結果、発話衝突により生じるストレスの一部を軽減できることが示されました。