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法学部

【受験生】【法学部生】法学部の太田勝造ゼミと栁川鋭士ゼミが第21回大学対抗交渉コンペティションに参加しました!

2022年12月15日
明治大学 法学部事務室

コンペ2日目閉会式終了後の集合写真コンペ2日目閉会式終了後の集合写真

 明治大学法学部の太田ゼミと柳川ゼミが、大学対抗交渉コンペティション(The Intercollegiate Negotiation Competition)に出場いたしました。
 大学対抗交渉コンペティションは、交渉に対する社会の関心を深め、学生に交渉を学ぶインセンティブを高めるために、大学を越えた交渉と仲裁の他流試合の場として2002年に設立された大会です。今年は2022年11月19日と20日の二日間に渡って初のハイブリッド形式で開催されました。
 本大会は実施言語が日本語と英語の二つが設けられています。明治大学からは日本語班3班、英語班1班の計18名が参加し、今年度は東京大学、東北大学、早稲田大学、大阪大学、九州大学、同志社大学、名古屋大学、北京師範大学と対戦しました。
 本大会は運営委員会によって発表される架空のオリジナル問題を用いて仲裁と交渉の両方に取り組みます。今年度は映画の制作・配給やテーマパークがテーマとなった問題でした。仲裁の部では、映画の共同制作に関する問題や衣料品のサプライチェーンに関する人権問題、映画関連作品のグッズ販売に関する問題といった内容に取り組みました。交渉の部では、新たなるテーマパーク事業の発足と映画配信事業に関する問題に取り組みました。

【太田勝造教授より】
 法学のワールドカップと呼ばれる大学対抗交渉コンペティションの今年の明治大学チームは、もう少しで記録更新という頑張りでした。社会人になってから文字通り毎日繰り返す交渉のスキルと、これからビジネス契約でますます使われるようになる仲裁のスキルとを、集中的にかつエンジョイしつつ修得できて意義深い大学生活となったことと思います。

【参加学生の感想】
3年 髙橋由佳さん
 太田ゼミの教授である太田勝造先生のお言葉を借りるならば、このコンペティションは「知的なケンカ」です。大会当日では、数時間をかけてお互いの主張や要望を伝えながら、解決の糸口を探っていきます。準備期間では、2ヶ月という時間をかけてより説得力のある主張をするために多くの時間をかけてきました。また、太田勝造先生や柳川鋭士先生をはじめ、4年生の先輩やOBOGの方々に沢山のサポートをして頂くことができました。そのお陰もあり、初のハイブリッド形式で開催された大会でありながらも歴代最高記録タイの結果を残すことができました。
 大学対抗交渉コンペティションに出場することで、これまで学部で学んできたことを現実にどのように応用できるのかを学ぶことができたと実感しています。同時に、今年度の経験を踏まえて得た学びと反省を次年度以降につなげられるよう、今後もゼミ活動に邁進していきたいと思います。

3年 松城風汰さん
 私は大学対抗交渉コンペティションに出場できたことで、より法律を勉強したいと思う気持ちが強くなりました。これまでなんとなく勉強してきた法的知識を、もっと自分のものにしたい、もっといろんな事例を見て自分の知見を深めたいと今は思っています。また、コンペに出るにあたって弁護士先生や明治大学OBの方々にはご指導を賜り、コンペ本番では他の大学の学生と対戦したことで、この期間を通して多くの人と交流することもできました。これこそ、学生のうちにしか得られない貴重な財産であったと考えております。
 コンペに向けて苦しいことも多かったですが、同じゼミの仲間と協力して学びを深められたこの期間は非常に思い出深いものとなりました!

3年 松久保瑠唯さん
 大学対抗交渉コンペティション準備期間における英語班の活動は、主に仲裁や交渉の検討・英語版書面作成・英語での壁打ちの3つです。問題の検討については日本語で行うため、毎日日本語班と共に検討教室で行っていました。毎日検討をしたことで、ゼミ生との仲も深まりましたし、大変だけど楽しい日々を過ごせたと思います。実際に英語で行っていたのは書面作成と壁打ちです。英語で行うため大変なこともありますが、先輩方がフォローして下さり、乗り越えることができました。
 期間外は朝にZOOMで英会話をし、普段から英語を使う環境を作るよう意識していました。何より「英語で他大学と仲裁・交渉をした」ということが自信に繋がるため、スキルだけではなく堂々と話す力も身に付くと思います。

3年 升谷亮さん
 大会では、仲裁を東京大学、交渉を早稲田大学と対戦しました。
 本番に向けた2か月間の準備期間中、弁護士の先生方やOBの方々の支援を受けながら、問題の読み込みやチームの主張の事前書面の作成、プレゼンの練習を行いました。普段の授業で学んでいる法学が実務でどのように使われているかを体感する機会となりました。
 特に、仲裁に向けては「自分の考えをいかに端的にわかりやすく伝えるか」という社会人として必須のスキルを得るきっかけとなりました。また、本番中も審査員や相手チームから飛んでくる予想外の質問に対し、その場で論理を構成し喋る対応力も磨くことができました。この経験と大会の反省を、発言力のある社会人になれるよう活かしたいです。

3年 仙波まりあさん
 交渉の部においては、満足いく結果は残せませんでした。仲裁の検討に時間をかけたあまりに相手の予想と対策を練ることが不十分で、チームとして未成熟なまま本番に挑んでしまったためだと考えています。自分たちの設定した目的に囚われないよう、企業人として、企業として大局観をもって事業の運びまで検討していくべきというのが今回出場して得た学びです。今年度は例年に比べて仲裁においてよい成績を残すことができたため、交渉の成績が心残りとなりました。来年は出場した我々が恐らくサポートに回るため、今回の学びを活かし、より強固な協力体制を敷きながら良い成績が残せるように引き続きゼミ活動に励みます。