2025年1月29日に沖縄産業支援センターで開催された情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会にて津田 紗宮良さん(先端メディアサイエンス学科3年・中村聡史研究室)が情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会学生奨励賞を受賞しました。
この賞は学生による優れた発表に与えられ、津田さんは「デジタルペンの筆圧による濃淡表現の有無が算数問題の理解に及ぼす影響の調査」を発表しました。
教育現場においてもデジタルデバイスを用いた学習が行われていますが、ペンでタブレットに書くときに筆圧の表現がされないものが増えています。津田さんは、こうしたペンは問題ないのだろうかと、筆圧による表現のありなしが学習における理解に及ぼす影響に着目し、その点について調査しました。
調査では、中学校入試相当の問題を対象とし、学習した内容の理解度を測る実験を実施し、筆圧で濃さが変わる条件は、筆圧で濃さが変わらない条件に比べて、正解率が高くなるだけでなく、理解度も高くなることを明らかにしました。
今後は小学生などを対象とした実験を実施していくことにより、こうしたデバイスの問題点を明らかにしていく予定です。