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【明治MBA】International Week in New Yorkへの参加報告

2023年05月09日
明治大学 ビジネススクール

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明治大学ビジネススクール(グローバル・ビジネス研究科、MBS)は、「International Week in New York」(担当:山口不二夫教授)に参加しました。International WeekはMBSにおいて学生の国際感覚を涵養するため設置している「グローバル・ビジネス研究」という授業科目の一環として実施していますが、今回はポルトガルのAESEビジネススクールからの招待によるもので課外授業として実施しています。

<International Week in New York>
2023年4月24日(月)~27日(木)
本年4月24日から27日までAESEビジネススクールの姉妹校であるIESEビジネススクールニューヨーク校で、AESEビジネススクール、同校の提携先のクラカウ大学ビジネススクールの学生とともに本研究科の学生6名が講義とワークショップの授業およびオフィス見学と経営者との討論の機会を得ることができた。今回はDriving Business Innovationというテーマで、講師陣は主にIESEビジネススクールの講師として招かれたニューヨーク大学スターン校の教授陣であった。
 
[DAY1]
開講説明のあと、ニューヨーク大学スターン校のSonia Marciano教授から戦略と成長というタイトルのもとに、老舗のかつコンサートグランドピアノのほとんどを受注するピアノメーカーであるスタインウェイのビジネスモデルについて学習した。
午後はIESEビジネススクール教授John Almandoz教授から、世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォ—タ—の人事管理について学習。次いでカーネギーホールを本拠地とする、指揮者やリーダーのいないオルフェウス室内楽団が、長年創造性に溢れる演奏を行っていることを確認した。そのうえで同室内楽団の特徴である自発的・民主的経営管理や意思決定の仕組みが、なぜ「創造性」に繋がっているのかについて学習した。同日の最後には、METAのゲストスピーカーからメタバースの現在と将来の可能性についての講義を受けた。
IESEビジネススクールのニューヨーク校は、米国における音楽の殿堂であるカーネギーホールの向かいにあり、以前はウクライナのバレエ団の拠点であった。スタインウェイのビジネスモデルなどアートに関わる講義がまず初日に行われたことは、芸術が現代ビジネスで大きな位置を占めていることを痛感させられた。
 
[DAY2]
ニューヨーク大教授のNatalia Levina教授の講義で、コンピュータとAIの歴史を概観した後に、AIを使った意思決定をよりよく理解するた めには、1)AIツールの構築に使用するデータの性質、2)どのような意思決定が適し ているか、3)AI増強に伴う短期的および長期的なリスクを知ることが重要であることを学習した。さらに参加者の各職場でAIの導入について、どのような可能性があり問題点が発生するかを各自発表し、議論を行った。
午後はMichelle Greenwald教授により、成功した店舗群のベストプラクティスから現在の主流となるマーケティング戦略を抽出するワープショップであった。まずデジタルマーケティング&オムニチャネル・リテールに関する講義を受けたのち、6人一組のチームでニューヨークの五番街の店を6店舗あまり訪れた。店舗視察とインタビュー実施の後、各チームは視察から得た学びを整理 し、ベストプラクティスをもたらした戦略についてプレゼンテーションをおこなった。
 
[DAY3]
Oseas Ramirez教授の作成した「コーポレート・イノベーション・マ ップ」を用いて、企業革新のさまざまなディメンジョンを整理し、分析を行った。このマップによって、エグゼクテ ィブは、「自身がコントロールできることは何か」 ということを理解し、課題に冷静に対処することが可能となる。
午後からはワークショップ形式となり、各自の職場での課題とそのためにどのようなイノベーションが必要かを発表し、その解決方法について議論や発表を行った。後半は企業の基幹システム構築で定評のあるSAPのオフィスを訪れ、同社の見学とデザイン・シンキングがどのように社内に適用され成果を出しているかについて、具体例を見ながら学習した。
 
[DAY4]
午前中にコンサルティング会社のマッキンゼーの役員より、同社の戦略とAIの利用について講義を受けた。昼には徒歩でJPモルガンの本社を訪れ、昼食を食べながら、役員3人の対談を聴き長時間にわたる質疑とそれに対する丁寧な回答ををえた。戦略からリスク対応など、内容は多岐にわたったが、AIを非常に重視していることには驚かされた。これは今回の授業全般に言えるが、マネジメントでいかにAIを用いて精度をあげ経費の節減を行うか、AIを用いていかにサービスを充実させるかに各企業が腐心しているさまが、手に取るようにわっかった。その上にJPモルガンでは、世界中でAIを上手く用いた企業をいち早く発見し、投資対象にしていこうという姿勢がありありとうかがわれた。初日の英術の経営への利用とともに最先端のマネジメントを学習する機会であった。

2018年にMBSが国際認証EPAS(現:EFMD Accredited)を取得したことを契機として、2020年7月にポルトガルの権威あるビジネススクールであるAESEビジネススクールと覚書を締結し、学生の相互交流プログラム(International Week)を実施することを決定しました。今回の課外授業に加え、2023年度も9月にMBSの学生をポルトガルのAESEビジネススクールに派遣、2月にAESEビジネススクールの学生を本学にて受け入れて研修を実施する予定です。
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