MBA, Meiji Business School

MBA 明治大学ビジネススクール 社会人大学院

グローバル・ビジネス
研究科 (MBA)

【明治MBA】「新興国市場のマネジメント(演習)」実施報告

2023年07月11日
明治大学 ビジネススクール

初日のサシンセッションにおいてイアン学長とグループ写真初日のサシンセッションにおいてイアン学長とグループ写真

JAXAタイの中村所長JAXAタイの中村所長

カシコン銀行のクレオクラー部長カシコン銀行のクレオクラー部長

マルハニチロ(タイ)の橋本社長マルハニチロ(タイ)の橋本社長

AEON Thana Sinsap (タイ)AEON Thana Sinsap (タイ)

IEATにてヴィールス総裁とのグループ写真IEATにてヴィールス総裁とのグループ写真

味の素タイのアユタヤ工場にて全体社長味の素タイのアユタヤ工場にて全体社長

本学・藤岡専任教授の講演風景本学・藤岡専任教授の講演風景

JETRO‐サシン日本センター共催セミナーの風景(270名参加)JETRO‐サシン日本センター共催セミナーの風景(270名参加)

明治大学ビジネススクール(グローバル・ビジネス研究科、MBS)は、藤岡資正専任教授の「新興国市場のマネジメント(演習)」の一環として、タイバンコクでのフィールド調査を実施しました。日本とのビジネスにおいて密接に関わり合う新興アジア、その中心にあるタイバンコクにおいて、ポストコロナの経済再活性化の状況を肌で感じてもらいました。コロナ禍によって3年間の中断がありましたが、今回は新興アジアで活躍中のビジネスリーダーや行政担当者たちが何を考え、コロナ後のASEAN経済の復興にどのように取り組むのか、ビジネススクールでの講演のみならず、タイ王国の行政機関や企業(工場)を実際に訪問することができました。

2023年6月6日(火)~6月9日(金)
明治ビジネススクールのMBA学生22名が、タイ・バンコクでフィールドトリップを実施しました。チュラロンコン大学サシン経営大学院での実務家スピーカーによる特別セッションや、タイ工業団地公社(IEAT)ヴィールス総裁への表敬訪問と副総裁とマーケティング部長の講演、味の素タイのアユタヤ工場訪問、JETRO‐サシン日本センター共催のタイのファミリービジネスにフォーカスした特別セミナーへの参加、ピントン工業団地、ショッピングモール、ロイヤルプロジェクトなどへの訪問など、多岐に渡る学びの機会を得ました。

[DAY1]
サシン経営大学院のイアン・フェンウィック学長からの挨拶からスタートし、同院広報アンバサダーのディーン・オウターセン氏(カナダ商工会議所会頭兼任)から、「サシン経営大学院及び同窓会」について説明がありました。
午後のプログラムでは宇宙航空研究開発機構(JAXA)バンコク事務所の中村全宏所長を招いて宇宙ビジネスの現状と課題について、日本とタイ、東南アジアの宇宙ビジネス発展に向けた連携についてお話をいただきました。その後は、タイ四大商業銀行の一つであるカシコン銀行国際法人営業部長のクレオクラー・タンティサーノン氏からタイの金融業界についてお話がありました。続いて、マルハニチロ(タイ)の橋本康裕社長からはタイの飲食業界(特に日系和食レストラン)の現状と課題についてお話がありました。また、AEON Thana Sinsap (タイ)の表寺務社長に同社の事業並びにタイ人の購買力などについて講演いただきました。

[DAY2]
午前中はタイ工業団地公社(IEAT:Industrial Estate Authority of Thailand)のヴィールス・アムマラプラパ総裁を表敬したのち、ナリニ—・カンチャナマイ副総裁からタイの工業団地開発政策の現状や日本との歴史的な関係性についてお話しがありました。午後はタイで最も成功している日系企業の一つである味の素タイのアユタヤ工場に見学に行きました。広報部長による事業案内の後、工場長と直接質疑応答をする機会をもらうなど合計で3時間近く学ぶことができました。

[DAY3]
午前中はチームごとに分かれてフィールド調査を行った後、午後からJETRO(日本貿易振興機構)とサシン日本センター(SJC)共催の「Prospects of Japanese-Thai Family Business: Collaboration between Thai Family Businesses and Japanese Companies」というテーマのセミナーに参加しました。サシン経営大学院のイアン・フェンウィック学長、JETROタイの黒田淳一郎所長のオープニングリマークのあと、タイ最大のコングロマリットの一つであるサイアムセメントグループ(SCG)の元CEO、サシン経営大学院前学長でもある、パロン・イセラセナ・ナ・アユタヤ氏から自身のキャリアを振り返りながら、日本企業との連携についてお話ししていただきました。つづきまして、本学の藤岡資正専任教授兼サシン日本センター所長が「A State and Challenges of Family Businesses in Thailand:Innovation in Tradition」と題する基調講演を行いました。その後、タイ最大手の商業銀行であるバンコクバンクの小澤仁執行副頭取からタイのファミリービジネスとの付き合い方についてお話がありました。さらに、独立系ダイカストメーカーとしてタイ、インド、日本で活躍するタイキクワ社長の菊池英之氏をスピーカーに迎え、創業時から伝わる同社の経営理念や東京大学との技術開発などをお話し頂いました。最後にタイで最大の人材紹介会社であるパーソネルコンサルタントの小田原靖社長に同社設立から現在に至る30年間のなかで、日系企業の人材採用戦略がどのように変わったのかについてお話していただきました。当セミナーには、政府関係者、金融機関、事業会社、メディアよりエグゼクティブ約300名が参加者しました。

[DAY4]
最終日は各研究グループに分かれてのフィールド調査がメインで、各チーム、政府機関の出先事務所や医療機関、工業団地、製造工場などにインタビューに向かいました。

本研究科では来年度以降も新興アジアビジネスの最前線を肌で感じ、タイ有力ビジネススクールとの連携を強めながら、より高い次元での国際化を目指していきます。
お問い合わせ先

教務事務部 専門職大学院事務室
グローバル・ビジネス研究科 (ビジネススクール/MBA)

駿河台キャンパス アカデミーコモン10階
〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1

事務取扱時間
 月~金 15:00~21:00  土 12:30~18:00

Email:guroken◆mics.meiji.ac.jp
※◆を@に置き換えてください。