総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 宮下芳明教授の研究成果「Chronospoon: 時を操る調味食器」が、最先端表現技術利用推進協会から第8回羽倉賞 奨励賞を受賞しました。
宮下教授は、食品の味を時間軸で変化させる味のタイムマシン技術を2023年に発表[1]していますが、「Chronospoon: 時を操る調味食器」は、これをスプーン型装置として具現化し2024年3月のインタラクション2024で発表[2]され、インタラクティブ発表賞を受賞していたものです。カレーやトマトスープの味を、指定した時間ぶん熟成させたり若返らせることが可能で、一口毎に味の変化を楽しめるとともに、食品の賞味期限延長や食品ロス削減に寄与することを目標にしています。
羽倉賞は、最先端表現技術利用推進協会の創設者であり、3D立体映像、ホログラフィ、VRなどの最先端表現技術の研究、普及に多大な功績を残された故羽倉弘之氏の功績を称え、表現技術の質を高めて広い分野への普及に貢献するために、2017年に創設され、分野を問わず最先端の表現技術を活用した「作品」および「取り組み」を通して社会に貢献した功績を表彰するものです。
2024年11月15日に品川インターシティホールでの「FORUM8デザインフェスティバル2024」で行われました。
[1] 宮下芳明. Taste Time Machine : 飲食物を過去や未来の味に変える装置の実現に向けて. WISS2023予稿集, pp.55-61, 2023.
[2] 宮下芳明. Chronospoon: 時を操る調味食器. インタラクション2024 論文集, pp.404- 409, 2024.