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先端数理科学研究科

【現象数理学専攻】博士前期課程1年の下村真生さんが情報処理学会の第218回コンピュータビジョンとイメージメディア研究会において奨励賞を受賞

2019年09月25日
明治大学 先端数理科学研究科

下村真生さん下村真生さん

先端数理科学研究科現象数理学専攻博士前期課程1年の下村真生さん(中村和幸研究室)が情報処理学会の第218回コンピュータビジョンとイメージメディア研究会において奨励賞を受賞しました。

この賞は、研究会における研究発表の中から優秀と認められるものを選んで、対象分野における学術研究及び技術開発を推奨し、その発展を図ることを目的として授与される賞です。

発表題目:Black Average Drop: 医用画像に対する可視化選択指標

研究内容:深層学習による画像識別(いわゆる「AI画像診断」)を、実際の医療現場における診断支援ツールとして活用するには、単に識別精度が高いだけでなくその判断根拠が示される必要があります。その根拠提示のための一手法として、識別根拠となった箇所を可視化する手法が有効である一方、複数の可視化手法間でどれが有効であるかを客観的に比較する点に課題がありました。本研究では、既存の一般画像における比較指標である Average Drop を、医用画像に適した指標となるよう変更した Black Average Drop を提案しました。さらに、実際の胸部X線画像に適用した結果、提案指標が既存指標では不適切であった点を改善することを実験的に示しました。
明治大学大学院