先端数理科学研究科

先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程2年の古市 冴佳さん(中村聡史研究室）が第113回グループウェアとネットワークサービス研究会 優秀発表賞を受賞しました。
この賞は優れた発表に与えられるものになります。

受賞した研究のタイトルは「待ち合わせの困難性を左右する場所の伝達と把握に関する調査」というものです。
この研究では、古市さんは混雑した場所で待ち合わせ相手を見つけることができない、またそもそも待ち合わせ場所が間違っててなかなか出会うことができないといった待ち合わせにおいて苦労する人が多いことに着目して、クラウドソーシング上で2000人を対象としたアンケート調査を実施し、どのように待ち合わせをしているのか、待ち合わせにおいてどのような苦労があるのか、どのような失敗があるのかなどについて明らかにしました。
また、音声コミュニケーションを用いて待ち合わせ場所をすり合わせる過程に着目した実験をLook Aroundを用いてオンラインで実施し、待ち合わせが円滑だったやり取りと、待ち合わせで難航したやり取りとではそのコミュニケーションで用いられるキーワードの種類や数に違いがある傾向について知見を得ました。
今後は、より深い分析を行っていくことにより、どういったコミュニケーションでは待ち合わせが失敗するのかなどを明らかにしていくとともに、待ち合わせを支援するシステムの構築を目指していく予定です。