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先端数理科学研究科

【先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻】博士前期課程2年の髙橋朋章さんが2021(令和3)年 電力・エネルギー部門大会においてYOC優秀発表賞を受賞

2022年01月14日
明治大学 先端数理科学研究科

表彰状表彰状

先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士前期課程2年の髙橋朋章さん(森 啓之研究室)が2021(令和3)年 電力・エネルギー部門大会においてYOC優秀発表賞を受賞しました。
この賞は、電気学会電力・エネルギー部門大会において論文I(4頁以上の論文)を発表した優秀な著者(35歳以下)が表彰される賞です。

受賞・研究内容:2021(令和3)年 電力・エネルギー部門大会(Zoom開催)で発表された論文「電圧安定度向上のためのFACTS機器最適配置へのBSOの応用」(7頁)が新規性を持つことが高く評価されました。論文内容は以下のとおりです。
高速パワーエレクトロニクス電力制御器であるFACTS(Flexible AC Transmission System)のUPFC(Unified Power Flow Controller)を用いて電圧安定度を改善するための最適配置手法を提案しました。提案する手法は大域的最適化の高精度近似解を目指す高性能進化的計算であるBSO(BラインStorm Optimization)を基にしてする手法です。現在の系統状態と電力負荷特性のPV/QVカーブの特異点との距離である電圧安定度のマージンは予測修正子法に基づく連続型潮流計算を用いて評価しました。系統状態で最もマージンが小さいPV/QVカーブを制約内で最大化するロバスト最適化を行いました。UPFCの最適配置を行うためには、UPFCの配置と複数の出力変数を最適化するため、オリジナル連続型BSOと改良した離散型BSOを使用する2段階解法を反復的に用いることを提案しました。その有効性を示すためにIEEE(米国電気電子学会)30母線系統に適用し、従来法と比較して良好な結果を得ました。

明治大学大学院