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先端数理科学研究科

【先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻】博士前期課程2年の髙橋朋章さんが電力技術懇談会において田村記念賞を受賞

2022年03月17日
明治大学 先端数理科学研究科

髙橋さん髙橋さん

表彰状表彰状

先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士前期課程2年の髙橋朋章さん(森 啓之研究室)が電力技術懇談会において田村記念賞を受賞しました。
この賞は、IEEE(米国電気電子学会)やCIGRE(国際大電力網会議)の研究活動でたいへん活躍した早稲田大学理工学部電力系統研究室田村康男教授の業績にちなんで平成13年に創設されました。電力システムを研究する大学院生の研究活動を一層活性化するための賞です。

受賞・研究内容:受賞した論文名は「電圧安定度向上のためのFACTS機器最適配置へのBSOの応用」です。本論文は2021年8月24日から26日までZoomで開催された電気学会電力・エネルギー部門(B部門)大会で発表した論文です。電力・エネルギー部門(B部門)大会毎年1回8月または9月に開催される大規模な学会で、参加者は例年1000名を超える学会です。論文の新規性は、送電システムの電圧安定度を向上させるためにFACTS(Flexible AC Transmission System)機器のUPFC(Unified Power Flow Controller)の配置場所と出力変数を複数の系統状態にたいしてロバスト最適化し、電圧安定度マージンを最大化することです。
電圧安定度マージンの推定には連続型潮流計算法を用いました。また、UPFCの配置場所と出力変数を大域的最適化の視点で最適化するためにBSO(Brain Storm Optimization)を用いた。提案法をIEEE例題系統に適用し、従来法よりも優れた結果を得ました。

明治大学大学院