先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程1年の根岸彩香さん(小林研究室)が、一般社団法人情報処理学会DICOMO2024シンポジウムにおいてヤングリサーチャー賞を受賞しました。
ヤングリサーチャー賞はDICOMO2024で優れたプレゼンテーションを行った30歳未満の発表者を表彰するものです。
【研究内容】
足跡は人が歩いた痕跡として自然と残るものであり、人の行動や存在など過去のその場所に関する様々な情報が表れています。また、それを見た人の行動や心理に影響を与える可能性があります。例えば、足跡が多くついていればその場所が人気である、混雑しているなどと感じ、それをもとにそこへ行こう、避けようというように行動のきっかけにすることがあります。本研究では、展示会に残された足跡が人の行動や評価に与える影響を調査しました。具体的には、展示物付近に足跡があるとき、足跡はどのように付近のものと関連付けられ、行動のきっかけや展示物の評価・選択の指標として活用されるのかを調査し、その結果を報告しました。今後は、他の環境での活用や本物の痕跡と感じさせる足跡の提示手法を検討する予定です。