2024年9月5日(木)に大阪公立大学で開催された、2024年電気学会電力・エネルギー部門大会において、先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士前期課程1年の髙橋琉さんが2024年電気学会電力・エネルギー部門YPC優秀発表賞を受賞しました。
電気学会電力・エネルギー部門大会では、ポスター発表者の中から35歳以下の若手研究者の中で、若手技術者にふさわしい優秀なポスター発表に対し、YPC優秀発表賞が与えられます。
〈受賞論文〉
髙橋琉・福山良和・吉田武尊・大井章弘・神通川亨・藤本久:「限定した時間断面のみを用いた良質な解の多数決による柱上変圧器の接続相推定」電気学会 電力・エネルギー部門大会 論文Ⅰ-13 令和6年9月5日
〈論文内容〉
日本の配電系統では、6600[V]の高圧配電線から柱上変圧器を用いて100[V]または、200[V]の低圧配電線に降圧し、需要家へ電力を分配している。このとき、高圧配電線の3相から2相を接続相として選択し柱上変圧器に接続し、降圧している。しかし、柱上変圧器が多数設置されている点、工事現場で接続相が決定される点などの理由から、電力会社では柱上変圧器の接続相を完全には管理できていないため、接続相を推定する必要がある。
本論文では、アンサンブル学習とPOPの考え方に基づき、サンプリングした時間断面のみを用いて良質な解の多数決により柱上変圧器の接続相を推定する方法を提案する。また、推定された接続相の推定確度の評価方法も提案する。提案法は、NEDO実証試験の実データを用いて、従来法と比較し有効性を検証した。