先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻の博士前期課程1年小川翔太さん(指導教授 森啓之教授)が2018年IEEE PES Japan Joint Chapter Student Best Paper Awardを受賞しました。
IEEE(米国電気電子学会)PES(電力・エネルギー部門)の日本支部に相当する IEEE PES Japan Joint Chapterでは,電力および電力系統技術を研究する学生研究者の海外における論文発表を奨励し,その研究活動を助成する目的で学生優秀論文賞を設け,優秀な論文発表者に学生優秀論文賞と副賞として賞金を授与しています。表彰式は2019年1月17日に電力中央研究所(大手町地区)で開催されます。
この論文は、2018年6月24日から28日まで米国Idaho州の州都Boise市で開催されたIEEE(米国電気電子学会)PES(電力エネルギー部門)の国際会議2018 International Conference on Probabilistic Methods Applied to Power Systems (PMAPS 2018)(2018年電力系統への確率的手法の国際会議)で研究発表されました。
論文タイトル:” An Evolutionary EM-Algorithm for Distribution System State Estimation“
論文の内容:観測値集合の冗長度が1未満の配電系統状態推定において進化的EMアルゴリズムを用いて状態推定を行う手法を提案し、良好な結果を得た。通常、観測値集合の冗長度が1未満の配電系統状態推定は従来、解くことができないと言われてきた問題に新たなアプローチを開発した。この論文は米国コーネル大Prof. H.D. Chiangとの共同研究の成果である。