山﨑天翔さん
先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士前期課程1年の山﨑天翔さん(大野光平研究室)が電子情報通信学会ワイドバンドシステム研究会においてポスターセッション学生奨励賞を受賞しました。
この賞は、ワイドバンドシステム研究会ポスターセッションにおいて、第一著者として執筆し、かつ当日発表を行った正規学生(在職・社会人大学院生を除く)の内から、特に優秀な者に対して授与されました。
受賞論文:「LSTMを用いたミリ波帯における到来パス電力予測に関する一検討」
研究内容:ミリ波の利用は第5世代以降の移動体通信システムには利用が検討されていますが、 直進性が強く、 減衰が大きいため、 アレイアンテナにより指向性をユーザーのいる方向に向ける必要があります。 本発表では、屋内におけるミリ波の第一到来波の受信電力予測について提案しました。屋内においてユーザーが直進歩行などの単純な動作を行った場合を想定し、機械学習(LSTM)を用いることにより、 ユーザーが現在いる地点より先の地点の受信電力を予測する方法を提案しました。このような予測技術により、アンテナ指向性の制御や遮蔽を検出したりすることが可能となることが考えられるため、 通信の信頼性の向上に繋がります。