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先端数理科学研究科

【先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻】博士前期課程2年の伊藤理紗さんが情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において学生奨励賞を受賞

2022年09月26日
明治大学 先端数理科学研究科

伊藤理紗さん伊藤理紗さん

先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程2年の伊藤理紗さん(中村聡史研究室)が情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において学生奨励賞を受賞しました。この賞は、学生による優れた発表に与えられるものとなります。

受賞した研究のタイトルは、「コミックにおける読者依存性の高い地雷表現回避手法の実現」です。
どれだけ好きな漫画であっても、そこで遭遇してしまうムカデが登場するシーンや犬が死んでしまうシーン、尖ったものや集合体などに苦手意識をもっているためにそうしたものが出てくるシーンで辛くなり、その先を読み進めることが難しくなってしまうことがあります。こうした苦手意識は読者によるものであり、作品として対応するべきものではありません。ただ、読者にとってはそこだけ読み飛ばせば問題なく読めるというものであるため、伊藤さんはそうした部分的な読み飛ばしを可能とする手法(読書中にその読者ならではの地雷フラグを付与し、それを共有する手法)についてこれまで研究に取り組んできました。
この研究では、電子漫画を提供しているサービス上で読者依存性の高いフラグを付与および警告するシステムを使えるようにし、その利用可能性について検討を行ったものです。今後、長期的な読書実験を実施していくことにより、その有用性を明らかにしていく予定です。

明治大学大学院