先端数理科学研究科

先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程１年の堀部貴紀さん（森勢将雅研究室）らの研究チームが国際会議CyberworldsにおいてBest short paper awardを受賞しました。この賞は、short paperとして採録された論文17件中1件にのみ与えられるものとなります。REALITY社のインターンとして得られた活動成果で、筆頭著者であるREALITYの山崎勇祐さん、およびインターンの受け入れ担当である白井暁彦さんとの共著論文です。

受賞した論文のタイトルは「Evaluation of time-shifted emotion through shared emoji reactions in a video watching experience」です。この研究では、動画視聴体験におけるエモーションを絵文字によって表現するシステムを提案し、タイムシフト（時差がある状態や追いかけ再生などの録画的な視聴）に他の視聴者と視聴している効果が得られるか検証しました。実験を通して、他の視聴者とともに視聴している体験を作ることができることや視聴継続率に寄与することが明らかになりました。また、数秒単位で動画コンテンツを評価することが可能であると分かりました。特徴的な結果として、動画内のアバターが拍手するシーンでは拍手絵文字が増えるなど、動画コンテンツとのインタラクションもあり、メタバース時代のユーザー体験として視聴者のエンゲージメントに貢献することができる研究ができました。