藤原優花さん
先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程2年の藤原優花さん(中村聡史研究室)がエンタテイメントコンピューティング2022において最優秀論文賞・グッドプレゼンテーション賞を受賞しました。
この最優秀論文賞は分野の発展に寄与する優秀な研究論文に、グッドプレゼンテーション賞は優れた発表に与えられるものとなります。
受賞した研究のタイトルは、「色覚特性を考慮したゲームの有利不利制御のAmong Usを用いた検証」です。
オンラインゲームの対戦において色の見え方という視覚のハンディキャップにより実力と関係ないところで不利になるひとがいます。藤原さんはそうした色の見え方によるハンディキャップの問題に着目し、どういった色の組み合わせがゲームのプレイにおける速度や精度に影響するのか、どういった色の組み合わせだと公平になるのかなどについてこれまで研究に取り組んできました。
この研究では、これまでに調査してきた色の見え方をリアルタイムに再現する仕組みを開発し、実際に色の識別が重要なAmong Usというゲームにおいて実験を行うことによって色の組み合わせがどのような影響を及ぼすのかについてさらに明らかにしました。
今後、他のゲームにも適用していくことによって、その有用性を明らかにしていく予定です。