発表風景
表彰された振原さん
先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程1年の振原知希さん(宮下芳明研究室)が情報処理学会 第201回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において、「学生奨励賞」を受賞しました。
振原さんは、「輝度変化による運動錯視を用いたSSVEPベースBCI」というタイトルで口頭発表を行い、優秀な発表であったことが認められ受賞に至りました。
本研究では、Brain-Computer Interface(BCI)と運動錯視の2分野に焦点を当て、研究を行いました。
視覚野の情報を処理するBCIを用いることで、明滅するUIコンポーネントを注視して選択することができるようになります。
また、輝度を変化させた静止画を連続させることによって、一方向に無限に移動しているように知覚させる運動錯視が生じます。
振原さんは、BCI用のUIを設計する際、輝度変化による運動錯視をUIコンポーネントに取り入れることが可能であることを示しました。
さらに、運動錯視を取り入れることでUIデザインの質が向上することを示唆しました。
振原知希,宮下芳明.輝度変化による運動錯視を用いたSSVEPベースBCI,研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),Vol.2023-HCI-201,Issue.12,pp.1 - 8,2023.