日台院生研究発表交流会The 4th Japan‐Taiwan Joint Workshop for Young Scholars in Applied Mathematicsに参加・受賞
2013年03月13日
明治大学 先端数理科学研究科
先端数理科学研究科では、2月28日(木)から3月2日(土)にかけて龍谷大学で開催された研究発表交流会“The 4th Japan‐Taiwan Joint Workshop for Young Scholars in Applied Mathematics”に参加しました。
当研究科からは博士前期課程8名、博士後期課程7名(内3名が留学生)が発表を行い、本学院生からは3名が受賞を果たしました。
この研究発表交流会は、他分野と交流できる柔軟性の育成、国際化に対応できる大学院生の育成することを目的に日本と台湾の大学院生を中心とする研究発表の場として開催されるもので、今年で4回目を迎えました。
この研究会において参加者は研究分野の広がりを認識するとともに、自分の研究を客観的にとらえることが期待できます。さらに、全ての研究発表は英語によって行われるため、英語プレゼン能力の育成が期待でき、国際的に活躍できる人材育成にもつながっています。特に当研究科の博士前期課程の大学院生にとっては、各自の研究発表を海外において英語で初めて行う貴重な場ということで、約半年をかけて、英語によるプレゼンの練習を行い、発表当日を迎えました。
→プログラムはこちら<PDF>
この研究発表会に参加した大学院生からは
「私は英語が全くと言っていい程できないので講演原稿を作成するのにも非常に苦心しましたが、指導教諭やポスドクの方にご協力いただいて、なんとか作成し、本番を迎えることができました。
他の学生の発表では、発表の仕方を学び、他分野の研究の面白さを感じました。発表の仕方、見せ方1つで、聴衆に研究の内容や面白みの伝わり具合が全然違うのだと感じました。日常の院生生活の中ではなかなか邦人以外と交流する機会はありませんが、台湾(海外)の方々と交流できたことが何より貴重な体験だと感じました。」博士前期課程1年 T. S.
「初めて英語でプレゼンをするにあたり、英語が苦手な私は早い時期から準備をしました。指導教員の計らいもあり、何度も発表練習をする場を設けてもらいました。最初は棒読みだった英語も、回数を重ねるごとに抑揚がつくようになりました。拙い英語でも元気よく自分の研究の面白さを伝えようと、身振り手振りを交えて発表をしました。さらに、最初の印象も大事だと思い、台湾の方の母国語である中国語で自己紹介しました。その結果、Presentation Excellence Award を受賞することができました。今までの努力がこのような形で結果に繋がって大変嬉しく思います。」博士前期課程1年 J.O
等々、良い刺激を受けてきたとのコメントを寄せてくれました。
→感想文全文はこちら<PDF>
また、この研究発表交流会を引率した教員のうち,先端数理科学研究科特任講師 末松信彦からは
「第4回を迎える今回の日台院生交流会は、龍谷大学で行われた。この交流会は大きく3つの意義があると私は考えている。①英語を使ってコミュニケーションをとる、②自分の研究を分野外の聴衆に紹介する、③外国人の文化に触れる。英語を使って発表し、質疑応答する機会そのものが、大学院生にとってはとても貴重な経験である。グローバル化が進む現代、英語に触れる機会を多く持つことはとても重要である。加えて英語発表では、語学力の不足を補うためにも自分の研究をしっかりと理解し、論理的に話を構成し、単純で的を射た表現を用いることが求められる。このことが自分のやってきた研究を見つめなおす良い機会となり、深く理解するきっかけとなる。さらに、休憩時間や懇親会の場で、台湾の学生やPD、教員と英語で会話し、彼らの考え方に触れることで、外国人と意思疎通し、文化に触れることが彼らの自信につながっているはずである。こうした経験を通して、学生達が達成感を覚えたり、悔しい思いをしたりしながら、修士2年間の経験をより豊かな物にしてくれたと信じている。実際に、発表指導や当日の様子、交流会終了後の学生との会話から、学生達が確実に何かを得ていると感じることができた。もちろん、英語が急にうまくなったり、スムーズに話せるようになったりしたわけではない。しかし、恐れずに英語でコミュニケーションを取ろうと前向きに取り組むようになっていった。その様子を見て取れたことを一番嬉しく感じている。研究の理解も格段に進んだ。たった2日間の交流会であったが、学生にとっては数カ月に及ぶ研究指導に匹敵するような経験だったのではないかと思う。この貴重な取り組みが今後も発展することを願っている。」とのコメントを述べてくれました。
今後も、先端数理科学研究科では「高度で幅広い数理科学的素養を身につけ、様々な現象とのインターフェイスとなって数学と諸科学の掛け橋を構築する力量を持ち、国際的にも活躍できる能力」という学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づいた教育活動を行っていきたいと思います。
本学からの受賞者3名(発表順)
Chen, Yan-Yu 陳彦宇 (Meiji University, DC)
発表タイトル:Traveling spots on singular limit problems of FitzHugh-Nagumo equations
Ono, Jun 小野隼 (Meiji University, MC)
発表タイトル:Methodology of Footsteps Illusion Art
Suzuno, Kohta 鈴野浩太 (Meiji University, DC)
発表タイトル:Collective motion of self-driven particles through a bottleneck
当研究科からは博士前期課程8名、博士後期課程7名(内3名が留学生)が発表を行い、本学院生からは3名が受賞を果たしました。
この研究発表交流会は、他分野と交流できる柔軟性の育成、国際化に対応できる大学院生の育成することを目的に日本と台湾の大学院生を中心とする研究発表の場として開催されるもので、今年で4回目を迎えました。
この研究会において参加者は研究分野の広がりを認識するとともに、自分の研究を客観的にとらえることが期待できます。さらに、全ての研究発表は英語によって行われるため、英語プレゼン能力の育成が期待でき、国際的に活躍できる人材育成にもつながっています。特に当研究科の博士前期課程の大学院生にとっては、各自の研究発表を海外において英語で初めて行う貴重な場ということで、約半年をかけて、英語によるプレゼンの練習を行い、発表当日を迎えました。
→プログラムはこちら<PDF>
この研究発表会に参加した大学院生からは
「私は英語が全くと言っていい程できないので講演原稿を作成するのにも非常に苦心しましたが、指導教諭やポスドクの方にご協力いただいて、なんとか作成し、本番を迎えることができました。
他の学生の発表では、発表の仕方を学び、他分野の研究の面白さを感じました。発表の仕方、見せ方1つで、聴衆に研究の内容や面白みの伝わり具合が全然違うのだと感じました。日常の院生生活の中ではなかなか邦人以外と交流する機会はありませんが、台湾(海外)の方々と交流できたことが何より貴重な体験だと感じました。」博士前期課程1年 T. S.
「初めて英語でプレゼンをするにあたり、英語が苦手な私は早い時期から準備をしました。指導教員の計らいもあり、何度も発表練習をする場を設けてもらいました。最初は棒読みだった英語も、回数を重ねるごとに抑揚がつくようになりました。拙い英語でも元気よく自分の研究の面白さを伝えようと、身振り手振りを交えて発表をしました。さらに、最初の印象も大事だと思い、台湾の方の母国語である中国語で自己紹介しました。その結果、Presentation Excellence Award を受賞することができました。今までの努力がこのような形で結果に繋がって大変嬉しく思います。」博士前期課程1年 J.O
等々、良い刺激を受けてきたとのコメントを寄せてくれました。
→感想文全文はこちら<PDF>
また、この研究発表交流会を引率した教員のうち,先端数理科学研究科特任講師 末松信彦からは
「第4回を迎える今回の日台院生交流会は、龍谷大学で行われた。この交流会は大きく3つの意義があると私は考えている。①英語を使ってコミュニケーションをとる、②自分の研究を分野外の聴衆に紹介する、③外国人の文化に触れる。英語を使って発表し、質疑応答する機会そのものが、大学院生にとってはとても貴重な経験である。グローバル化が進む現代、英語に触れる機会を多く持つことはとても重要である。加えて英語発表では、語学力の不足を補うためにも自分の研究をしっかりと理解し、論理的に話を構成し、単純で的を射た表現を用いることが求められる。このことが自分のやってきた研究を見つめなおす良い機会となり、深く理解するきっかけとなる。さらに、休憩時間や懇親会の場で、台湾の学生やPD、教員と英語で会話し、彼らの考え方に触れることで、外国人と意思疎通し、文化に触れることが彼らの自信につながっているはずである。こうした経験を通して、学生達が達成感を覚えたり、悔しい思いをしたりしながら、修士2年間の経験をより豊かな物にしてくれたと信じている。実際に、発表指導や当日の様子、交流会終了後の学生との会話から、学生達が確実に何かを得ていると感じることができた。もちろん、英語が急にうまくなったり、スムーズに話せるようになったりしたわけではない。しかし、恐れずに英語でコミュニケーションを取ろうと前向きに取り組むようになっていった。その様子を見て取れたことを一番嬉しく感じている。研究の理解も格段に進んだ。たった2日間の交流会であったが、学生にとっては数カ月に及ぶ研究指導に匹敵するような経験だったのではないかと思う。この貴重な取り組みが今後も発展することを願っている。」とのコメントを述べてくれました。
今後も、先端数理科学研究科では「高度で幅広い数理科学的素養を身につけ、様々な現象とのインターフェイスとなって数学と諸科学の掛け橋を構築する力量を持ち、国際的にも活躍できる能力」という学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づいた教育活動を行っていきたいと思います。
本学からの受賞者3名(発表順)
Chen, Yan-Yu 陳彦宇 (Meiji University, DC)
発表タイトル:Traveling spots on singular limit problems of FitzHugh-Nagumo equations
Ono, Jun 小野隼 (Meiji University, MC)
発表タイトル:Methodology of Footsteps Illusion Art
Suzuno, Kohta 鈴野浩太 (Meiji University, DC)
発表タイトル:Collective motion of self-driven particles through a bottleneck