Go Forward

先端数理科学研究科

日台院生研究発表交流会The 5th Japan‐Taiwan Joint Workshop for Young Scholars in Applied Mathematicsに参加・受賞

2014年03月18日
明治大学 先端数理科学研究科

ポスターポスター

集合写真集合写真

 先端数理科学研究科では、2月27日(木)から3月1日(土)にかけて台湾大学で開催された研究発表交流会“The 5th Japan‐Taiwan Joint Workshop for Young Scholars in Applied Mathematics”に参加しました。(全体発表院生数:53名)
 当研究科からは博士前期課程8名、博士後期課程7名(内4名が留学生)が発表を行い、本学院生からは5名が受賞を果たしました。
この研究発表交流会は、他分野と交流できる柔軟性の育成、国際化に対応できる大学院生の育成することを目的に日本と台湾の大学院生を中心とする研究発表の場として開催されるもので、今年で5回目を迎えました。
 この研究会において参加者は研究分野の広がりを認識するとともに、自分の研究を客観的にとらえることが期待できます。さらに、全ての研究発表は英語によって行われるため、英語プレゼン能力の育成が期待でき、国際的に活躍できる人材育成にもつながっています。特に当研究科の博士前期課程の大学院生にとっては、各自の研究発表を海外において英語で初めて行う貴重な場ということで、約半年をかけて、英語によるプレゼンの練習を行い、発表当日を迎えました。
→プログラムはこちら<PDF>

この研究発表会に参加した大学院生からは

私はこの交流会に前期課程2年の時から参加しており、今回は4度目であった。今年は、昨年にも増して幅広い分野から参加され、広島大学からは実験系の先生方や学生も参加されていたので、現象を詳細に議論できるのが大変ありがたかった。私個人としては、数学解析を自身の課題としており、台湾から参加された学生は流体力学などの複雑な方程式も数学的なアプローチを試みており、大変勉強になった。今回4度目の参加ということもあり、台湾の研究者の知り合いも増えた。また新たな出会いもあり、今後共同研究に進めていきたいと考えている。(M.I)

英語はところどころわからない箇所もあったが、数式が出てくると理解することができた。数理系の国際会議は、英語が聞き取れなくても、数式を見れば理解できることが強みであると感じた。最後に、英語で口頭発表し、座長を務めるなど、大変貴重な経験が出来たことに大いに感謝している。この経験を今後の研究に活かし、今以上に成長したいと感じた。(J.O)

今回の交流会では、数学に限らず、様々な学問を専攻し研究している研究者や学生との交流を行うことができた。今まで自分の知らなかった分野に関する専門家との対話を通じて、これまでの自分の学問領域に対する視野をさらに広げることができ、様々な事象に対する興味や関心をより一層持つことにつながるのではないかと考えられる。(A.K)

今回の日台院生研究発表会で再確認できた事項としては、以下の2点である。1. 自身の研究題材に既存研究だけでなくオリジナルなアイディアを与える2. 論文を読むときだけでなく、実際の発表において活かせる英語私はアクチュアリーとして実践をすることが目標であるが、上記2点は必要不可欠であると感じている。具体的にいえば、近年の金融自由化の流れの中で保険と金融の融合領域が注目されてきており、アクチュアリーの研究やリスク管理等の業務に影響を及ぼしている。こういった変化に遅れていくことなく研究、業務を行うことが必要であり、上記2点を自分なりに再確認できたことは、今回の交流会による大きな収穫であるといえる。(D.I)

等々、良い刺激を受けてきたとのコメントを寄せてくれました。

今後も、先端数理科学研究科では「高度で幅広い数理科学的素養を身につけ、様々な現象とのインターフェイスとなって数学と諸科学の掛け橋を構築する力量を持ち、国際的にも活躍できる能力」という学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づいた教育活動を行っていきたいと思います。

本学からの受賞者5名(発表順)
Kota Ohno 大野 航太(Meiji University, M)
発表タイトル:Heaping in the Granular Materials

Takayoshi Shimizu 清水 隆秀 (Meiji University, M)
発表タイトル:Mechanism of the Emergence of a Spiral Reentry

Ryotaro Taguchi 田口 亮太郎 (Meiji University, M)
発表タイトル:Three-Dimensional Traveling Spots on Singular Limit Problems of Reaction-Diffusion Systems

Mayuko Iwamoto 岩本 真裕子(Meji University,D)
発表タイトル:Numerical Study on One-Dimensional Model for Adhesive Locomotion with Mucus

Kohta Suzuno 鈴野 浩大(Meiji University,D)
発表タイトル:Visualize RDS by RDS

明治大学大学院