松田さん
先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程1年松田さゆりさん(中村聡史研究室)が情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において学生奨励賞を受賞しました。
この賞は、学生による優れた発表に与えられるものとなります。
受賞した研究のタイトルは、「爪色の変化によるものの重さの推定に関する基礎検討」です。
料理における計量は面倒なもので、目分量で測ってしまうと微妙な味のものが出来上がってしまいますし、そもそも目測できないような容器の場合に困ってしまうこともあります。松田さんは、こうした計量を手軽にするため、物を持ったときの爪の微小な色の変化をキッチンに備え付けのカメラが自動で計測し、重さを教えてくれるシステムの実現を目指し、まずは爪で重さを計測可能かについて研究を進めてきました。
この研究では、ある程度安定的に重さに応じて爪の色が変化する持ち方や、その爪の特徴を基礎検討するとともに、50g単位での重さを計量できるかを17人の実験協力者に協力してもらって検証を行いました。また、1人あたり何枚爪の画像を用意したら高精度に予測できるかなどについても検証を行いました。
今後は、より高精度に推定可能な手法を検討するとともに、料理のみならず様々な重さを爪で手軽に測れる仕組みを実現していく予定です。