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先端数理科学研究科

【先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻】博士前期課程1年の関口祐豊さんが情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において学生奨励賞を受賞

2023年04月21日
明治大学 先端数理科学研究科

関口さん関口さん

先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程1年の関口祐豊さん(中村聡史研究室)が情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において学生奨励賞を受賞しました。

この賞は、学生による優れた発表に与えられるものとなります。

受賞した研究のタイトルは、「PP-Undo: 筆圧の制御により付与されたストロークの確信度に基づくUndo/Redo手法の提案」です。
タブレットなどによる電子デバイスを利用した手書きは、アナログでの手書きに比べ、その書いたストロークをコピーして活用したり、元に戻すことが手軽だったりと様々な利点があります。ただ、その元に戻すという機能は、基本的にはただ時系列にさかのぼるだけであるため、重要な部分は残しておき、あまり重要でない下書き、試し書きなどの部分は削除するといったことは手軽にはできません。
関口さんは、この問題に着目し、その手書きストロークがどの程度重要かということを、手書きにおける筆圧の強さで埋め込める手法を提案しました。また、その筆圧により埋め込まれた重要度を使って、手軽に重要度が特に低いものを削除したり、重要度がやや低いものを少しだけ戻したりといったようなことを可能とするシステムを実現しました。このシステムにより、例えば数学やパズルの問題における予想メモや試し書きだけを消したり、手書き文字や絵を描く際の下書きを手軽にUndoしてもとに戻したりすることが可能になりました。
今後は、筆圧をさらに応用した手法を実現するだけでなく、サービスとして広く展開し、また教育現場でどの程度利用可能なのかといったことを検証していく予定です。

明治大学大学院