表彰状
先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士前期課程2年の聖代橋康希さん(笠史郎研究室)がOECC 2023において最優秀ポスター賞を受賞しました。
OECC 2023国際会議は、アジア太平洋地域における光エレクトロニクス、光通信に関する最大級の国際会議です。今回、当該会議におけるポスターセッションにおいて、最優秀ポスター賞として、聖代橋さんの論文が選定され、表彰を受けました。
受賞対象となった論文は、”Carrier-Phase Estimation Techniques for MIMO Optical Wireless Communication Systems”です。本論文は、世界的に研究開発が活発化している、光無線通信技術におけるMIMO方式に関するものです。LED電球から放出される光にインターネット通信を載せ、それをスマートフォンやパーソナルコンピューターで受信する光無線通信方式に関する研究開発が、世界的に活発化しいます。本論文は、携帯電話等に使われているMIMO技術を光無線通信方式に適用した場合における受信信号の位相補償方法に関して、シンボルごとの位相補償方法を提案し、実験的に有効性を証明したことについてまとめた論文です。MIMO方式の光無線通信への適用については、これまで多くの論文が発表されていますが、光信号の位相がシンボルごとに異なり、正確なデータの受信に支障を来たしていました。本論文の成果は、この問題点を初めて解決したものであり、この成果が高く評価されたものと思われます。