髙久さん
先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程1年の髙久拓海さん(中村聡史研究室)が情報処理学会グループウェアとネットワークサービス研究会優秀発表賞を受賞しました。
この賞は、優れた発表に与えられるものとなります。
受賞した研究のタイトルは、「Web上での調査における回答時間に着目した不適切な慣れの基礎調査」です。
色々な選択肢をひたすら選択していくようなWeb上での調査や実験では、そのクリックしていくとう操作の単調さもあり、深く考えずに選択肢を選んでしまい、結果として実験結果として不適切なものが収集されてしまうという問題があります。クラウドソーシングを利用した調査や実験では、こうした問題の解決が重要になります。
髙久さんはこの問題に着目し、実際にこれまでに行われてきた3つの実験のデータについて、回答時間に着目した分析を行うことで、回答時間の傾向から不適切な慣れを検出する方法について調査を行いました。また分析の結果、終盤に同じテンポで選択していくリズム化群は、同じ選択位置のものを連続して選択するなど、不適切な回答をする傾向が高いことを明らかにしました。
今後は、こうした回答傾向から、不適切な慣れが発生していることを自動推定し、その慣れを解消させるような提示を行うような仕組みを実現していく予定です。