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先端数理科学研究科

【先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻】博士前期課程2年の伊藤亮朗さんが令和5年電気学会電力・エネルギー部門大会においてYPC優秀発表賞を受賞

2023年09月22日
明治大学 先端数理科学研究科

表彰状表彰状

先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士前期課程2年の伊藤亮朗さん(森啓之研究室)が令和5年電気学会電力・エネルギー部門大会においてYPC優秀発表賞を受賞しました。

この賞は、令和5年9月4日から6日に愛知工業大学八草キャンパスで開催された令和5年電気学会電力・エネルギー部門大会における29歳以下のヤングエンジニアポスター発表コンペティションにおいて優秀なポスター発表を行ったことに対する表彰です。

発表された論文「Discrete Quantum Brain Storm Optimizationを用い配電系統のためのμPMU最適配置」がYPC優秀発表賞として評価されました。論文内容は以下の通りです。
本研究では、量子AIのスマートグリッド応用の研究プロジェクトの一環として、配電系統におけるμPMU(Micro Phasor Measurement Unit)の最適配置するためのQuantum Brain Storm optimization (以後 QBSOと略記 ) を用いた手法を提案しました。QBSOは進化的計算法のBSOに量子的解選択を導入した手法です。近年、配電系統の観測器としてμPMUが注目されています。μPMUは高精度に電圧と電流の大きさ、位相を観測し、配電系統の状態監視する観測器です。μPMUは送電系統のためのPMUを小型化したものであり配電系統へと適用可能とした観測器です。しかし、配電系統においμPMUを全ノードへと設置することは経済的に困難であり、最適なノードにμPMUを配置する必要があります。本研究では、DQBSOに基づいた状態推定におけるμPMUの最適配置のための手法を開発し、その手法をIEEE(米国電気電子学会)の69ノード配電系統に適用し、従来法に比べて良好な結果を得ました。
明治大学大学院