表彰式
表彰状
先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士前期課程2年の小林優斗さん(福山良和研究室)が2022年電気学会電子・情報・システム部門において研究会奨励賞を受賞しました。
この賞は、電気学会電子・情報・システム部門の各技術委員会が主催する研究会での発表論文の中から35歳以下の若手研究者に対し,若手技術者にふさわしい優秀な論文に対し,表彰するものです。
受賞論文:小林優斗・福山良和・関孝二郎・大井章弘・吉田武尊・神通川亨・藤本久:「ねん架による配電系統の電圧不平衡抑制方法の検討 その2:整数型Population-Based Incremental Learningによるねん架地点最適化の検討」電気学会 システム・スマートファシリティ合同研究会 ST-22-021,SMF-22-028 令和4年11月2日
電力系統の配電系統では、近年、一般家庭において太陽光発電設備の導入が進んでおり、これにより3相の高圧配電線間で電圧不平衡となる問題が顕著になってきています。この電圧不平衡を抑制するため、本論文では、3相間の結線を変更するねん架地点の最適化手法を検討しました。組合せ最適化に適用される進化計算手法の1つである整数型Population-Based Incremental Learningを用いた提案法を、現実の配電線データを利用した配電線モデルに対し適用し、効率的に不平衡是正が可能であることを確認するとともに、並列処理により計算時間を大幅に削減できることを確認しました。なお、本研究は、富士電機株式会社との共同研究となっています。