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先端数理科学研究科

【先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻】博士前期課程2年の富張瑠斗さんが情報処理学会 第205回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において学生奨励賞を受賞

2024年01月26日
明治大学 先端数理科学研究科

富張さん(左)の発表風景富張さん(左)の発表風景

先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程2年の富張瑠斗さん(宮下芳明研究室)が情報処理学会 第205回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において、「学生奨励賞」を受賞しました。

富張さんは、「ポインティングにおける低視力者のためのターゲットサイズ補正」というタイトルで口頭発表を行い、優秀な発表であったことが認められ受賞に至りました。

本研究は、視力の低下とマウスの操作時間に着目した研究です。
PCでマウスで操作し、ボタンをクリックするときボタンが大きいほど容易に選択できるので操作時間が短くなります。また、カーソルとボタンの距離が短いと移動が少なくてすむので操作時間が短くなります。こういった要因はUIの設計者が決めた値に基づいており、どのユーザも同じ条件で操作します。
しかし、同じ条件で操作してもユーザによって操作時間が異なります。例えば、視力の低い人であればボタンやカーソルがぼやけて見えるため、慎重に操作する必要があり操作時間が長くなることがあります。

ユーザの視力を考慮した操作時間の予測モデルの検証を行いました。
また、視力の低下をターゲット(選択したいボタンやアイコン)を大きくすることで補うモデルの検証も行いました。このモデルを用いることで視力が低下してもおなじ操作時間で操作できるようになります。
そして、視力を考慮した操作時間の予測モデルがユーザの視力に応じてUIを補正するツールに利用できる可能性を示唆しました。


明治大学大学院