2024年9月5日(木)に近畿大学で開催された、2024年電気学会電子・情報・システム部門大会において、先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士後期課程3年(発表時)の川口嵩平さんが2023年電子・情報・システム部門 研究会奨励賞を受賞しました。
電気学会電子・情報・システム部門では、部門の技術委員会の主催研究会において、35歳以下の若手研究者の中で若手技術者にふさわしい優秀な論文発表に対して、研究会奨励賞が与えられます。
〈受賞論文〉
川口嵩平・福山良和:「改良Adaptive Integer form of Population-Based Incremental Learning-Reactive Tabu Searchと生産シミュレータによる工場需給連携最適化」電気学会 システム・スマートファシリティ合同研究会 ST-23-026, SMF-23-054 令和5年11月2日
〈論文内容〉
カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが世界的に推進されている。日本国内全業種における製造業のエネルギー消費割合は、約42.2%に達し全業種の中で最も多いことから、製造業における省エネルギーの取り組みがカーボンニュートラルの実現に向けて重要である。
本論文では、改良Adaptive Integer Form of Population Based Incremental LearningとReactive Tabu Searchを統合した新しい進化計算手法であるIAIPBIL-RTSを提案し、実際の組立加工工場の加工工程を対象とした生産計画最適化問題に適用し、従来法と比較することにより有効性を確認した。