2024年9月4日~6日に実施された、情報処理学会FIT2024第23回情報科学技術フォーラムにおいて、博士前期課程1年の富岡我空さん(吉田明正研究室)がFIT奨励賞を受賞しました。
この賞は、FITの一般発表セッション毎に、座長の裁量で優秀な発表1件に対して贈呈される賞です。
富岡さんは「粒子法陽解法におけるデータレイアウトを考慮したCUDA実装」という題目で発表を行いました。本研究では、流体シミュレーションに用いられる粒子法陽解法を対象とし、GPU上での並列処理におけるデータレイアウト最適化手法を提案しています。本手法では、AoS(Array of Structure)形式で格納されているバケット内粒子の空間データを、動的にAoS形式で再配置することにより、メモリアクセス時間を軽減することを可能にしています。NVIDIA Tesla K80を搭載したXeonサーバ上で、3次元水柱崩壊を用いて性能評価を行ったところ、提案手法の有効性が確認されました。