先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士前期課程2年の髙橋琉さん(福山良和研究室)が、2025年9月17日~ 9月19日、琉球大学千原キャンパスで行われた2025年電気学会電力・エネルギー部門大会において、優秀論文発表賞Aを受賞しました。
この賞は、35歳以下の若い研究者、技術者の中から優れた論文発表を行った方を毎年選出して表彰するものです。
髙橋・福山・吉田・大井・神通川・藤本:「限定した時間断面のみを用いた良質な解の多数決による柱上変圧器の接続相推定」電気学会電力・エネルギー部門大会 論文Ⅰ-3 2024年9月
日本の配電系統では、6600[V]の高圧配電線から、柱上変圧器を用いて100[V]または、200[V]の低圧配電線に降圧し、需要家へ電力を分配している。このとき、高圧配電線の3相から2相を接続相として選択し、柱上変圧器に接続し、降圧している。しかし、柱上変圧器が多数設置されている点、工事現場で接続相が決定される点などの理由から、電力会社では柱上変圧器の接続相を完全には管理できていない。
本論文では、限定した時間断面のみを用いた良質な解の多数決による柱上変圧器の接続相推定を提案する。提案法の有効性は、配電系統モデルを用いて、従来法と比較することにより検証した。