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先端数理科学研究科

日台院生研究発表交流会“The 6th Taiwan-Japan Joint Workshop for Young Scholars in Applied Mathematics”を開催、3名の院生が受賞しました

2015年03月12日
明治大学 先端数理科学研究科

受賞された皆さん受賞された皆さん

Excellence Presentation Award を受賞した大野さんExcellence Presentation Award を受賞した大野さん

Excellence Presentation Award を受賞した田口さんExcellence Presentation Award を受賞した田口さん

Excellence Research Award を受賞したチャイディーさんExcellence Research Award を受賞したチャイディーさん

参加者の皆さん参加者の皆さん

 先端数理科学研究科では、2月27日(金)から3月1日(日)にかけて中野キャンパスで研究発表交流会“The 6th Taiwan-Japan Joint Workshop for Young Scholars in Applied Mathematics”を開催し、日本と台湾から学生・教員を合わせて94名が参加、当研究科からも博士前期課程・後期課程から計12名が参加、発表を行いました。(全発表院生数 51名)

 この研究発表交流会は、他分野と交流できる柔軟性を育み、国際化に対応できる大学院生を育成することを目的に、日本と台湾の大学を毎年交互に会場を換えて開催しているもので、大学院生を中心とした、日本と台湾の全ての学生が英語により研究発表を行います。
 日本での開催は隔年となっていますが、6回目を迎える今回は、本学中野キャンパスで初めての開催となり(2011年2月には生田キャンパスにて開催)、日本からは本学の他、龍谷大学、広島大学、東京工業大学、大阪市立大学、大阪大学等が、台湾からは国立台湾大学、国立中央大学、淡江大学等の大学院生が参加しました。
 先端数理科学研究科からは、博士前期課程6名、博士後期課程6名(内4名が留学生)が研究発表を行い、うち3名が受賞を果たしました。

  今後も、先端数理科学研究科では「高度で幅広い数理科学的素養を身につけ、様々な現象とのインターフェイスとなって数学と諸科学の掛け橋を構築する力量を持ち、国際的にも活躍できる能力」という学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づいた教育活動を行っていきたいと思います。

<受賞者>

【Excellence Presentation Award 】(順不同)
Kota Ohno 大野航太(Meiji University, M)
 "Experimental and mathematical study of convection flow in heaping granular materials"

Ryotaro Taguchi  田口亮太郎(Meiji University, M)
"Traveling spots on multi-dimensional excitable media"

【Excellence Research Award】
Supanut Chaidee  スパナット・チャイディー(Meiji University, D)
"A method for fitting Jackfruit skin patterns with Voronoi diagrams"

*受賞者については、研究集会ホームーページからもご確認できます

<参加した大学院生の感想>
本研究集会で得られた最も大きな成果は、ある現象に対して様々な数理的アプローチが可能であることを再確認できた点である。台湾から8大学、日本から6大学の総勢51名の参加者があり、発表内容が例年に増して多岐に渡った。これにより、例えばある問題に対して、数理解析により深い性質を見出す研究の他に、新しい数理解析の手法を提案する研究、数値計算を行う手法を提案する研究、行列計算の速度を向上する手法を提案する研究など、1つの問題の解決へ近づく複数のアプローチがあることを本研究集会で再確認できた。自らの視野を広める必要性に気づけたことは、ひとつの収穫であると感じている。(M2)
昨年に引き続いての本交流会参加となりましたが、回を重ねるにつれ研究発表の幅が広がっていると感じました。数理、物理、生物等という分野的な面は勿論、実験、モデリング、解析等のアプローチ面も多彩であり、新鮮な学びの場となりました。またこれらの多様な研究が研究背景の深い所でつながっていることもあるため、自分の研究の位置づけやアプローチを再考するきっかけとなりました。また本交流会は、英語コミュニケーションのスキルを実践する為の貴重な場でもありました。発表等の発信はもとより、興味ある研究に関する情報を得るための質問も英語で行う必要があります。本交流会に参加した事で、国際的雰囲気の中で自己主張し対話を成立させる事を学ぶ機会を得られました。(D3)
この研究発表会の参加は今回で2回目であった。昨年の時は英語を話すことで精一杯であったが、今年は2回目ということもあり、英語を話すことに余裕が少し生まれ、台湾の研究者の方と英語で議論をすることが出来た。また英語が少し分からなくても、数学・数理科学といった共通の言語を持っているため、研究の理解を深めることが出来た。このように共通分野であれば言葉が多少通じなくともお互いに話し合えるのだと感じた。さらにこの研究会では数学を専門にしている方から、実験による研究を行っている方と、幅広い分野の研究者の方が参加している。自分は数学と実験の両方を研究で扱っている為、勉強になる部分が多かった。最後に、英語の口頭発表や座長を務めたり、本研究会で賞を受賞するなど大変貴重な体験をすることが出来た。この経験を今後に生かしていきたい。(M2)
私は、学部3年生のときから参加し、今回で3度目の参加になる。回を重ねるごとに規模が大きくなり、またそれに比例して様々な分野から参加者していた。英語プレゼンということで、所々わからなかったが、それぞれにわかり易いスライドを用意していたため、理解の助けとなった。化学や生物のような実験系から、数値計算の効率化や特異点についての話まで聞けた。様々な現象に潜む数学に出会い、数学そのものの深さも味わうことができた。同年代の研究発表から、熱気を感じ、自身の研究へのモチベーションとなった。(M1)

 
明治大学大学院