私たちは、現在,どのような時代と向き合っているのでしょうか。社会福祉の対象とする生活課題(福祉課題)は、人口、家族、地域、経済・雇用、価値観などの変化を受け、新たな仕組みを求めています。少子高齢化対策に代表される育児や介護の必要(ニーズ)に対しサービス資源をどのように提供していくかは国民的課題であり、また差異や多様性、当事者性を認める価値・理念の浸透は、社会的合意を得て制度化への方向へ進んでいます。そこで、現下の社会福祉制度は、どのよう考え方、仕組み、内容、方法、体制のもとで行われているのか、また今後どのような方向で進めていけばよいのか、を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。