新型コロナウィルス感染症に罹患された方やその家族の皆さまへ心からお見舞い申し上げるとともに、感染症対策も含めて社会機能維持のために注力されてきた皆さまに深く感謝申し上げます。
さて、1か月半続いた緊急事態宣言下での「自粛生活」は、この国の経済に大きなショックを与えただけでなく、私たちの働き方、暮らし方、そして人との関係の作り方まで、さまざまな変化をもたらしました。緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウィルスへの根本的な解決策がまだ見えてこない状況で、かつ今後も新しい感染症のグローバルな拡大に対処する必要がある中では、「コロナ後」の私たちの社会は、コロナの前と全く同じ、ということにはならないと思われます。「コロナとの共存」や「新しい生活様式」が唱えられるなか、私たちの社会はこれからどうなっていくのか。そして公共政策は何をしていったらいいのか。理論と実践の融合を目指すガバナンス研究科の教員が、それぞれの専門的立場から考えます。