Go Forward

人材養成その他の教育研究上の目的

農学研究科

産業の著しい発展により人類が豊かになった反面、地球環境全体にかかわる問題が深刻化している21世紀は、環境の世紀とも言われている。農学研究科は、自然と人間の持続的な共生と調和を目指して「食料・環境・生命」の総合科学を推進している。分子レベルから地球環境レベルに至る多様な課題について、ライフサイエンスから社会科学までの幅広いアプローチにより、生命への洞察力と豊かな人間性を育み、高度な専門知識を備え、広い視野から問題解決に当たることができる専門性と総合性を兼ね備えた人材を育成することを目的とする。

農芸化学専攻

農芸化学専攻では、「食料・環境・生命」の分野における諸課題を物理、化学及び生物学の自然科学並びに分子生物学、工学などを基にし、先端技術を駆使して解決することを主眼とする。教育研究上の目標に、人と他生物の共存を図る(持続可能な地球環境)ことも念頭に置き貢献することを目的とする。教育・研究を通して輩出する人材は、農芸化学分野に関係する世界をはじめ、あらゆる職種に適う応用力のある専門性に富んだ人材の養成を目指す。
博士前期課程では、農芸化学に係る広い知識及び高度な技術を身につけた研究者又は技術者を育成する。博士後期課程では、博士前期課程で培った専門性を一層高め、独創的・先端的な研究・開発と実社会での指導的役割を担う研究者・教育者を育成する。

農学専攻

近年の人間活動の活発化に伴う地球環境の劣化、人口の爆発的増加に伴う食糧不足等、人類を含めた生物の生存にとって憂慮すべき諸問題が生じている。農学専攻では、遺伝子、細胞、個体、個体群・群集、生態系及び景観に関する実験並びに理論研究を通して、効率的かつ持続可能な農業や人間と自然の共生を可能にする環境の構築に寄与する国際的にも活躍できる高い問題解決能力を持つ高度専門職業人と農学研究者を育成する。
博士前期課程では、農学の幅広い専門知識を活かして社会に貢献できる人材を育成する。博士後期課程では、博士前期課程で培った専門性を一層高め、独創的・先端的な研究開発を担う研究者や技術者を育成する。

農業経済学専攻

現代社会には、農業と食料、環境と資源をめぐり様々な問題が発生している。農業経済学は、経済学を中心としつつも、隣接する経営学・社会学・政治学等の社会科学により、その解明にアプローチする分野である。それを学問的なベースとする農業経済学専攻は、これらの社会科学上の豊富な基礎知識を身につけ、国際的視点や歴史的視点から幅広く問題をとらえ、さらに具体的な課題の解決に導く高い実践力を持つ人材の養成を目的とする。
博士前期課程では、農業経済学に係る幅広い専門知識を活かして社会に貢献できる人材を育成する。博士後期課程では、博士前期課程で培った専門性を一層高め、独創的で社会をリードする研究・教育を担う研究者・教育者を育成する。

生命科学専攻

生命科学専攻では、生命科学とバイオテクノロジーの基本的な知識と研究手法を共通基盤とし、「食料、環境、生命」について基礎・応用の面から広く動・植物、微生物を対象に分子・細胞から個体レベルで研究を進めている。これらを通じて、高度な専門知識と技術を持ち、食品、化学、医薬、ゲノム解析、生物資源、環境の保全など広い分野の研究・教育機関と産業界で活躍する人材を育成する。
博士前期課程では、生命科学の素養と幅広い視野および論理的な思考を身につけ、食品、医療、生物資源、環境保全を含む様々な分野で活躍できる人材を育てる。博士後期課程では、博士前期課程で培った専門性を一層高め、独創的・先端的な研究・開発と実社会で指導的役割を担う研究者・教育者を育成する。
明治大学大学院