振原さん(右)の発表風景
表彰状をもつ振原さん
先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻博士前期課程2年の振原知希さん(宮下芳明研究室)が情報処理学会第206回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において、「学生奨励賞」を受賞しました。
振原さんは、「周波数を疑似再現した4ストローク運動錯視に対するSSVEPベースBCIの識別精度」というタイトルで口頭発表を行い、優秀な発表であったことが認められ受賞に至りました。
本研究は、BCI(ブレイン・コンピュータ・インターフェース)用にデザインされた4ストローク運動錯視を引き起こすユーザインタフェースを、それほど高くないリフレッシュレートのモニタでも実用可能にする手法を提案し、UIとしての機能性を検証しました。
振原さんは、これまでもBCI用にデザインされた4ストローク運動錯視を引き起こすUIの実装に向けた基礎実験を行ってきましたが、既存の方法では高リフレッシュレートモニタの使用が必須でした。本研究によって、高リフレッシュレートのモニタが必要なくなり、錯視の起こりやすさやUIとしての機能性が保たれることを示しました。
この研究によって、4ストローク運動錯視を取り入れたBCI向けのUIがより多様な環境で実装できることが期待されます。
振原さんは、第201回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会に続き、2度目の「学生奨励賞」受賞者となりました。