このシステムでは、数理的には「非線形」と呼ばれる処理方法を使います。しわ、しみ、それ以外の肌は、画像信号にするとそれぞれ異なった周波数や振幅をもっているので、まずこれらの要素をきちんと分離します。そして要素ごとに調整をかけて、しみやしわに当たる成分を除去し、肌の自然な凹凸は残します。さらに全体に立体感を出し、顔の輪郭をはっきりさせるための処理をします。ちょうどエステで肌のきめを整え輪郭を引き締めたり、お化粧で言えば下地を作ってからシャドウを施して立体感を出す感じです。オリジナルの顔かたちには手を加えず、肌の状態を美しく整えるだけなのですが、画像としての見映えはかなり違ってきます。