テロリズム、インテリジェンス、サイバーセキュリティ等の諸問題は、一般には少々馴染が薄い領域かもしれません。しかし、こうした問題は意外にも私たちの日常生活にも深い関わりを持っています。学術的にも、官民協働、利害調整、リーダーシップ、民主主義等のガバナンス研究の多くの主要論点に関連しています。社会の諸課題が複雑化して既存の知識や分析枠組みが通用しにくくなる中、ガバナンス論的な思考は今後更に重要になるとみられます。こうした領域の一端に触れることによって、ガバナンス論的な思考センスに磨きをかけて頂ければ幸いです。