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Master of Public Policy, MPP
公共政策のプロフェッショナルを育成するガバナンス研究科
明治大学ガバナンス研究科英語コースでは、2023年2月6日~7日に、福島県浜通り地域における震災復興の現実を理解するためにフィールドトリップを実施し、38名の留学生が参加しました。今回のフィールドトリップは、(一社)パイオニズムの但野謙介さまの全面的なご協力を得て開催しました。
御茶ノ水をバスで出発した私たちが最初に向かったのは、JR大野駅。そこで但野さんと合流し、かつて大熊町保育所があった場所に向かいました。そこには草で覆われた園庭と使われなくなった建物が残っており、避難指示によって誰もいなくなった街のすがたを目の当たりにしました。
ついで双葉駅前に移動し、これから取り壊されようとしている建物に描かれた壁画のメッセージや、被災時のまま残された消防団の建物などを視察しました。
避難指示解除後の状況を理解した私たちは、東日本大震災・原子力災害伝承館へ移動し、これらの災害の概要について学びました。10年以上前の震災の存在については留学生も知っていましたが、実際にどのような被害があったのかを理解する重要な機会となりました。
そこから一気に南相馬市原町区まで移動し、ここからは復興の取り組みの理解に移ります。まずは福島ロボットテストフィールドを視察しました。開発途上国から来日しているフィールドトリップ参加者は、最先端のドローン開発などのために建設された実験施設の巨大さに驚いていました。
1日目の最後は浪江町に南下し、浪江駅前の大規模再開発計画の一環として設置されたナミエシンカを訪問しました。偶然、現地にいらした10代の若者から復興への思いについてお話を伺うことができ、多くの参加者が感銘を受けていました。
宿泊はいこいの村なみえ。今回は仮設住宅を再利用したロッジ棟に全員で宿泊しました。
初日は駆け足でいろいろな場所をまわりましたが、2日目は南相馬市小高区の中心部をじっくりと巡りました。
一行はまず小高駅をスタートし、メインストリートを徒歩で歩きながら、町の成り立ちや相馬における「馬」の重要性について、但野さんからお話を伺いました。留学生のなかには、中央アジア出身で馬に対する思いの強い学生も多く、熱心に聞き入っていました。
小高交流センターでは、その整備に要した時間や、政府の補助金等を利用することに伴う制度上のしがらみについて、施設を拝見しながら理解しました。
次に対照的な施設として、haccobaを外から拝見した後(当日は取材で中に入れず、残念!)、小高パイオニアビレッジへ移動し、その建築のコンセプトのほか、震災復興全般についてのお考えを但野さんから伺いました。民間資金を利用し、あえて簡素な設計とすることで比較的短期間かつ低コスト建築するとともに、今後のニーズに応じて柔軟に使い方を変えられる余地を残してあるそうです。
お昼を挟んで、今回のフィールドトリップの総括を小グループで議論してもらった後、どのような「学び」があったのかを参加者で共有しました。
英語コースの学生たちにとっていちばん大きな学びは、復興における「人」の重要性だったようです。途上国の視点からすると、巨大で真新しい社会基盤施設の整備に目が行きがちのようですが、各施設でいろいろな方々から実際にお話を伺うことで、そこに暮らし、そして日々復興に取り組む人々の気概、精神の重要性を理解できたようでした。
(文責:松浦正浩)
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