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2013年11月21日
明治大学
農学研究科・生命科学専攻・博士前期課程2年の岩本拓也君が,11月4日~7日にニュージーランドのオークランドで開催された,The 5th International Plant Dormancy Symposium 2013(第5回国際植物休眠シンポジウム)でBEST POSTER AWARDを受賞しました。
発表者:Takuya Iwamoto, Hitomi Ohtsuki, Shigeo Toh and Naoto Kawakami
(岩本拓也,大槻瞳,藤茂雄,川上直人)
演題:Role of flavonoids on dormancy and thermoinhibition of Arabidopsis seeds
(シロイヌナズナ種子の休眠性と発芽の高温阻害におけるフラボノイドの役割)
暑さや寒さから逃れることの出来ない植物は,生育に不適当な季節を種子や芽の状態で休眠することによって乗り越えています。種子や芽は周期的に変化する周囲の環境,特に温度の変化を感じ取り,成長を再開する季節を決めていますが,温暖化を含む地球規模の気候変動は植物の休眠に大きな影響を与え,身の回りの植物の生育や作物生産にダメージを与えつつあるのが現状です。
岩本君は種子の皮の部分に含まれるフラボノイド化合物が種子の休眠性と発芽の温度反応性の両者に影響を与えること,休眠性と温度反応性に影響するフラボノイド化合物は種類が異なること示す結果を報告し,参加者の注目を集めました。
なお,この研究は農学部の川上直人教授が代表を務める特定課題研究ユニット,「植物環境応答研究所」におけるプロジェクトの一部として行われました。