本稿の執筆に当たりまず、今回の新型コロナウイルス感染症をめぐる事態の中で被害にあわれた方々にお見舞い、お悔やみを申し上げたいと思います。また、医療従事者の方々を始め現場の最前線において対応に当たられている方々に対し、この場を借りて一国民としてお礼を申し上げたいと思います。
本稿では、2011年3月の東日本大震災の事例を基に、標題である「現場の使命感と日本の美徳で現場崩壊を回避できますか?」という問題について論じます。その上であわせて、現在進行中の新型コロナウイルス感染症をめぐる事態に関して簡単にコメントをしたいと思います。