二つ目の研究は、米国の国防大学の付属組織であるアフリカ戦略研究センター(African Center for Strategic Studies)のリスク要因に関するもので、アフリカのコロナ感染に関して想定される9種類のリスク要因を5段階評価している。要因としては、国際的接触、保健制度、都市の過密性、都市人口、若年人口構成、政府の透明性、報道の透明性、紛争、移住を挙げている。そして全部のリスク評点を合計し、高得点になっている国が南スーダン、DRC、ナイジェリア、スーダン、カメルーンなどとなっている。これらの国々はナイジェリアを除いて国際的接触は域内であまり高くないグループである。さらに分析を進め、高リスクグループと実際に感染の多いグループの相関が高くないとしているが、これには感染の正確な把握が各国でなされていないことが関係しているとみている。